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XFXのゲーマー向け“ドラム缶”ベアボーンが発売に
2005/12/01 23:10
EPCのシリーズイメージ
 Pine TechnologyのXFXブランドから,ゲーマー向けのベアボーン(PC組み立てキット)が2005年12月6日に発売される。

 「EPC」(Extreme Personal Computer)というシリーズの第1弾製品として国内代理店のマップコーポレーションから発表された「XFX EPC B1」は,「XFX Dram Sharp Design」と名付けられた,ドラム缶然とした13角柱状の外観が特徴になっている。現時点では,同社が撮影した開発中の写真しかないため,今一つ全貌をつかみづらいが,こういった形になったのは,LANパーティにおける見栄えや,持ち運びやすさ,冷却能力向上が理由という。
 ケース内に標準で緑色のライトを2本内蔵するので,動作時は光ってかなり目立つほか,付属するバッグに入れれば,持ち運びが簡単とのこと。また,冷却に当たっては,ケース上部から吸気して,側面×2,背面×1という構成の大型空気孔を主に利用して排気する仕様になっているようだ。

マップコーポレーションから入手したXFX EPC B1(開発中サンプル)の写真から,比較的見栄えのいいものを選んでみた。十数枚のある中に,1枚として蓋を閉じた状態の全体像がないので分かりづらいが,上段の3枚を見れば,外観はおぼろげながらつかんでもらえるのではなかろうか。下段の写真を見る限り,電源ユニットはシングルファン仕様で,本体前面に搭載するようだ。なお,搭載しているマザーボードは,製品版とは別のモノなのでご注意を


付属する専用バッグ「XFX Carrying Bag」。青モデルもあるようだが,選択できるかどうかは不明
 一見,形状が特殊なだけのキューブPCのようにも感じられるが,300(W)×400(D)×300(H)mmと,実は案外大きく,結果としてXFX EPC B1では,nForce4チップセットを搭載したmicroATXマザーボードを内蔵できている。microATXだから,拡張スロットはPCI Express x16スロットのほかにPCI Express x1スロットを1本,PCIスロットを2本用意。2スロット仕様のハイエンドグラフィックスカードとゲーム用サウンドカードを問題なく利用できるわけで,さすがはゲーマー向けといったところだろう。
 このほか主な仕様は以下にまとめたが,電源容量は定格350W(ピーク時400W)とまずまず。HDDは最大5台搭載できるらしいが,3.5インチオープンベイのありかも含め,どうやって取り付けるのかはよく分からない。おそらくいくつかはケース底面に並べるのだろうが。



主な仕様
NF4K8MC-EKRS
マザーボード:Foxconn NF4K8MC-EKRS(nForce4)
CPUソケット:Socket939
拡張スロット:PCI Express x16 ×1,PCI Express x1 ×1,PCI×2
メモリスロット:2本(DDR DIMM)
LAN:1000BASE-T
サウンド:アナログ5.1ch(AC'97 CODEC)
電源ユニット:定格350W
ドライブベイ:5インチ×1,3.5インチオープン×1,3.5インチシャドウ×4(詳細不明)
USB 2.0:前面2ポート,背面4ポート
IEEE 1394a:前面1ポート

 予想実売価格は10万円前後。ケースとマザーボードと電源ユニットのセットなのを考慮しても,割高感は否めないところだ。
 とはいえ,いかにもゲーム用といったPCを作れるのは確か。これから年末にかけて,ゲーム用PCの購入を考えているなら,半完成品のゲーマー向けベアボーンで1台組んで,ちょっとPCに詳しくなってみるのも悪くないだろう。

 なお,製品は「東京,大阪,名古屋地区の主要なPCショップで購入できる予定」(マップコーポレーション)とのこと。パソコン工房やTWOTOP各店のほか,大阪日本橋のPCワンズ,BESTDO!などで店頭に並ぶようだ。また,XFXブランド特約店となっている秋葉原のパソコンショップ アークとPC.CHAOSでは,ベアボーンだけでなく,PCとしての販売も行われる予定になっている。(佐々山薫郁)


ベアボーン
■開発元:各社
■発売元:各社
■発売日:-
■価格:製品による

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.12/20051201231007detail.html