ガンホー,タカラと業務提携&ブロッコリー株19.5%弱を取得
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下,ガンホー)は本日(10月24日),玩具メーカー,タカラとの間で業務提携の基本合意に達したと発表した。また,同じく本日の取締役会で,10月24日現在タカラが51.6%を保有するブロッコリー株のうち,約19.5%分に当たる3800万株をガンホーに売却することについて,基本合意書の締結が決議された。
タカラとの業務提携に至った理由に関し,ガンホーはニュースリリースの中で「玩具事業と相乗効果の高いエンターテインメントコンテンツは,携帯電話やPCのネットワークを通じて世界中に広がる可能性を持」っているとし,具体的な提携内容として,
●玩具およびネットワークゲームにおけるキャラクター,コンテンツの相互利用 ●玩具およびネットワークゲームにおける共同事業開発,共同商品開発 ●新規の市場開拓
の3点が挙げられている。そして,「メディア領域およびプロダクト領域でのビジネスを結合させた,新しいビジネスモデルの確立を目指」すことが明言されている。 玩具メーカー大手と提携する以上,必然的な展開ともいえるが,オンラインゲームパブリッシャの長期的な収益策として考えた場合,興味深い一手ともいえよう。
一方11億4000万円(買収監査の結果に応じて変更の可能性あり)を投じてのブロッコリー株取得に関しては,「高いキャラクター開発能力を誇るブロッコリーの経営資源との融合によるシナジーを発揮する」ことが期待されている。 「ラグナロクオンラインカードゲーム」や「エミル・クロニクル・オンライン」で築き上げてきた関係をより強固にするものといえるが,このところ注目されている"萌え関連株"としての位置づけのほかに,ブロッコリーの展開する流通やイベント企画/運営を「コミュニケーションエンタテインメント」と評価するあたりに,ガンホーが期待する"高いキャラクター開発能力"を読み解くキーがありそうだ。 先日のゲームアーツの株式追加取得に続き,コンテンツ供給能力の向上を目指す(ように見える)ガンホーだが,それを乗せるプラットフォーム,いわば"足回り"にも注目していきたいところだ。(Guevarista)
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エミル・クロニクル・オンライン |
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(C)2007 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc. |
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