AGEIA Technologiesは,同社が開発した物理演算シミュレーション技術「PhysX」が,ChessBaseから2005年10月に発売される最新チェスゲーム「FRITZ 9:The Ultimate Chess Game」に採用されていると発表した。
FRITZ 9:The Ultimate Chess Gameは,17世紀にヨーロッパで発明された,チェスを指す半自動の人形をフィーチャーした3Dチェスゲーム。PhysXは,チェス盤上の駒が倒れるときの駒の動きなどに利用されるという。ChessBaseでは,今後開発されるほかのチェスゲームでも,PhysXをサポートしていく考えのようだ。 ちなみに,「チェスを指す半自動人形」には,実際にはそれが置かれているテーブルの下に,人が隠れていて操作していたようだ。あのナポレオンや,ベンジャミン・フランクリン,エドガー・アラン・ポーなどといった著名人が,この人形と対戦している。
マルチプレイもサポートされており,1画面を9分割してチェスボードを表示させ,チームによるオンライン対戦が可能になっている点はユニークといえるだろう。53.44ドルで2005年10月中の発売予定となっており,ゲームの公式サイトも公開されている。(朝倉哲也)
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