中国産MMOSLG,「三國策IV」がクローズドβへ
中国の有力ゲーム制作会社Gamlaxyから,MMOSLG「三國策IV」が発表された。10月21日から現地でクローズドβテストが始まるという。 リリースによると,これは史上初の「大型三国戦略オンラインゲーム(MMOSLG)」である……ということになっているが,タイトルを見ても分かるように,三國策にはI〜IIIが存在し,少なくともIIIはMMOSLGと謳われている。謳い文句もほぼ同じだ。
ゲーム画面はRTSっぽく,兵数の項目を見ると平気で6000とか8000といった数字が見える。マップは何段階かに分かれているようで,画面上のユニットの数が直接兵数を表しているのではないのかもしれない。 三國策は,SLGとRPGを融合した作品性を持っているとのことだが,"敵を倒してキャラクターのレベルアップをする"という成長システムは一切なく,天下統一に向けて行うプレイヤー同士の"対戦",および軍隊同士の"合戦"を前面に押し出している。 三国志をテーマにしたMMOSLGとはいうものの,参加者全員で三国志の武将をプレイしていては人数も限られてしまう。プレイヤーは任務レベルにより,8段階でスキルを上げていき,最終的に三国志に登場する武将を演じられるようになるようだ。
三國策IVのリリース記事についていた画面だが,なんとなく三國策IIIっぽいゲーム画面(参考)。RTSぽい雰囲気がある。
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●八つの任務レベル 初心者レベル:初歩的な知識,戦略ゲームの操作方法を学習 歴史任務レベル:中級クラスの軍人として進級。上級軍人の戦略を学習 訓練区レベル:さまざまな難関に挑戦し,他人と実際に戦うスキルをつける 対戦レベル:他プレーヤーと対戦,他勢力との同盟,戦略などを身につける 軍隊レベル:軍隊同士の戦い,軍隊をまとめる 官位レベル:他軍隊を退け,覇者になる 州戦レベル:多数の軍隊を傘下に収める 天下統一レベル:皇帝になり,全勢力を統一する
ゲームの中には,歴史的事件に基づいた20以上の大型対戦任務がある。一つひとつの任務をこなすことで,三国志の歴史上の大物人物になることができる。また三国志の情景をよりダイレクトに体験してもらうために,それぞれの任務の場面にムービーを入れているとのこと。
20ある大型任務のうちいくつかを紹介しておこう。
虎牢関之戦 背景: 西暦189年 漢少帝 即位元年 関連人物: 袁紹軍,呂布,曹操 袁紹,曹操などの諸侯が孫堅を筆頭に董卓に迫る。氾水関を守っていた華雄は関羽に首を切られ,袁紹軍は虎牢関に迫る。呂布は尋常ならぬ気迫で戦いに臨み,虎牢関の戦いの火蓋が切られた。
馬超之怒 背景: 西暦211年 漢献帝 即位16年 曹操に復讐を誓った馬超は20万の騎兵隊で攻めてきた。曹操にとっては不本意だが復讐に狂った馬超の勢いに呑まれ……。
奪刑州 背景: 西暦219年 漢献帝 即位24年 東呉はかねて刑州を手に入れたかったが,そうする術がなかった。曹軍の応援を得た今,東呉は刑州に突撃する。
星落五丈原 背景: 西暦228年 魏明帝 即位2年 諸葛亮統治の下,西蜀は日に日に勢力を伸ばしていた。そしてついに大群を率いて魏を侵略する。魏国は龍孔明を将軍として擁立し,ついに宿命の対決のときがきた。
公式サイトの情報をぱっと見て気づくのは,王侯の一覧で劉備がいないことだ。諸葛亮はいるが劉備はなぜかいない。曹操あたりが主役級のようで,さすがに中国というか,小説「三国志演義」ではなく歴史書「三国志」が土台になっているようだ。 ちなみに,ゲーム音楽では中国民族楽器(二胡,古筝など)の生演奏を録音しており,通常のオーケストラとの共演を見せている。演奏は中国音楽学院(女子十二楽坊の出身校)だそうだ。
公式サイトなどを見ても,具体的なゲーム内容がいま一つ見えてこないのだが,すでに同種のゲームシステムでの実績があることから,ちょっと考えると無理そうなシステムでもちゃんと動いているのだろう。シナリオ別であったり,マップにそう大勢の人は同時に入れそうにないように見えたりで,なんとなくMOタイプではないかという気もするのだが。やはり実装形態が気になるところだ。 (aueki)
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三國策IV |
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