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大作RPG「マイクロソフト フェイブル:ロスト チャプター」11月11日リリース
2005/10/03 16:13
 マイクロソフトは,「マイクロソフト フェイブル:ロスト チャプター」(以下,フェイブル)を,11月11日(金)に発売すると発表した。価格は7400円(希望小売価格/税別)。

 フェイブルは,2005年春にXbox版として発売されたRPG「Fable」に,新たなマップ,クエスト,ストーリーなどが追加された,マルチストーリー型の3D RPG。PC版ならではの要素としては,上記のほかにも,魔法/感情表現/アイテムの増加や,モンスターやボスモンスターの追加,Xbox版の上をいく高解像度表示の美しい3D映像表現,オリジナルタトゥーの作成機能などがある。単なる移植作品以上の仕上がりと見てよさそうだ。

Xbox版をベースに大きくパワーアップしたフェイブル。PC版ならではといえる高解像度表示により,ゲーム世界の美しさが一段と増した


 本作の主人公は,盗賊達に村を滅ぼされ,天涯孤独の身となった少年。少年=プレイヤーは,"英雄ギルド"での修行過程で,戦士/射手/魔法使いとしての基礎を学んでいき,いずれは広大な世界を舞台に冒険を繰り広げることになる。
 主人公は,プレイヤーのとった行動により,能力や外見が変化していく。マッチョな重戦士にも,クールな射手にも,ミステリアスな魔術師にもなることが可能なのだ。またストーリーが進むにつれて,少年期,青年期,熟年期,老年期と,年齢的な"成長"を体験できる点も,実にユニークだ。
 さらに,ゲーム内で関わっていく人々とのつきあい方によって,主人公の"評判"もさまざまに変化する。人助けや社会貢献につながるような行為を続けていけば,主人公はいずれ"英雄"と呼ばれる存在になるだろう。逆に罪のない人を傷つけたり,社会にとって悪と見なされるような行為を続けていれば,主人公は"悪党"として恐れられることになる。
 主人公のパラメータ,外見,年齢,社会的評価など,多彩な"成長要素"が用意されているため,壮大で奥深いRPGでありながら,リプレイアビリティにも期待できそうである。

プレイヤーのとった行動が,ゲーム世界の"社会"に影響を及ぼす。そのため,あまり軽はずみな行動はとれないが,どんなプレイスタイルでも許容する懐の深さが,フェイブルにはあるのだ


操作/システム説明は,ゲーム中随時表示されるので,初心者でもとまどうことなく遊べる
 一方,戦闘システムにはリアルタイムコンバットが採用されており,刺激的なアクションシーンが,比較的簡単な操作で楽しめる。移動にはW/S/A/Dを用い,Spaceバーで攻撃対象固定,右クリックで攻撃,マウスホイールを押せば防御態勢を取る。防御態勢中に移動キーを押せば,前後左右に回避/ダッシュ移動も行えるので,ゲームに慣れてくれば,ヒット&アウェイや,側面/背後に回り込んでの攻撃など,多彩な戦術を楽しめるはずだ。
 なお,ゲームスタート直後から少年期あたりまでは,新たな操作が必要になるたびに操作説明やシステム紹介が表示されるため,ゲームに不慣れな人でも,自然に上達していけるはず。ゲーム初心者も安心して遊べる作品なので,主人公と共に成長していくといいだろう。

剣技,弓術,魔法と,冒険に必要な基礎知識は英雄ギルドで学べる。それぞれ操作感覚が異なり,純粋にアクションゲームとしても楽しい


フェイブルの世界は広く,深い。丁寧に作り込まれたゲーム世界で,主人公がたどる"無限の可能性"を体験しよう
 フェイブルには,ゲーム本編からはやや外れた要素も,多く盛り込まれている。釣り竿を手に入れればミニゲーム的なフィッシングが楽しめるし,スコップを使えば,地面を掘ったり埋めたりもできる。また,ゲーム世界に"家"を持つことも可能なので,ストーリーや戦闘だけではなく,生活そのものを楽しむことだってできるのだ。
 MMORPGを遊ぶほどの時間はないが,末永く遊べるRPGをプレイしたい。そんな人にぴったりなのが,このフェイブルだといえるだろう。レベル上げに多くの労力/時間が必要な作品が"大作"なのではない。広く深い世界と,多彩な選択肢が,良作シングルRPGならではの魅力をプレイヤーに思い出させてくれるはずだ。
 本作の発売日は11月11日となっているが,その前後にはプレビュー,レビュー記事をお届けする予定である。興味の湧いた人は,ぜひそちらもチェックしてみてほしい。(大路政志)

釣りを楽しんだり,オシャレ(?)を楽しんだり,悪事を働いてみたり……。さまざまな遊び方が許容される作品なので,末永くプレイできそうだ

マイクロソフト フェイブル:ロスト チャプター
■開発元:Lionhead Studios
■発売元:マイクロソフト
■発売日:2005/11/11
■価格:5040円(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.10/20051003161335detail.html