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基本無料の3D MMORPG ゲームオン「SiLKROAD ONLINE」を発表
2005/09/22 23:59
カンファレンス会場となった大倉集古館。本作の発表会場にぴったりの建物である
 ゲームオンは本日(9月21日),ホテルオークラ東京の大倉集古館にて,同社が日本運営権を獲得した3D MMORPG「SiLKROAD ONLINE」(シルクロードオンライン)のプレスカンファレンスを開催した。

 カンファレンス会場となった大倉集古館では,"幻のスザニとファッションアートの挑戦シルクロード 装いの美"というイベントを開催中であり,シルクロードを舞台とする本作の発表会には,まさに打ってつけの会場設定というわけである。
 発表会には,ゲームオンの代表取締役 チョン・キヨン氏だけではなく,シルクロードオンラインのデベロッパJoymaxの代表取締役 ジョン・チャンウ氏も出席し,駆けつけた記者や業界関係者に本作にかける情熱をアピールしていた。

 両氏の挨拶が終わると,まずはシルクロードオンラインのプロモーションムービーが上映された。これは先ほど「こちら」にアップしたものと同様の映像なので,興味のある人はぜひチェックしておいてほしい。プレイヤーキャラクターのバリエーションの豊かさや,シルクロードを舞台としたゲーム世界の広さ/美しさが理解できるだろう。

ゲームオンの代表取締役 チョン・キヨン氏(左)と,Joymaxの代表取締役 ジョン・チャンウ氏(右)


 プロモムービーの上映が終わったところで,いよいよ本作の日本展開に関する概要が語られた。
 まず説明されたのはゲームの課金体系についてで,韓国と同様,日本でも基本プレイ料金無料のアイテム課金制が予定されているらしい。本格的な3D MMORPGで基本料金無料というのはかなり珍しいので,この点でも大きな注目を集めそうだ。
 ゲームの特徴として最初に挙げられたのは,東西文化を織り交ぜた多様な世界観。ゲームのスタート地点は古代中国の長安だが,敦煌,タリム盆地,タクラマカン砂漠,カラコラムといった土地を経て,コンスタンチノプールへと続く。この中国/イスラム/ヨーロッパを結ぶ東西のラインは,シルクロードの文化や歴史を再現したもので,ゲームの世界観の核となるものだ。
 また,いずれはタクラマカン砂漠から天竺へと続くファンタジー世界をベースとした"南北のライン"も実装される予定で,天国や地獄,仙界といった極めて幻想的/神話的な世界も用意されるらしい。
 史実,ファンタジー,西洋,アジアと,ここまで多様な世界観が味わえるタイトルは,そうそうないだろう。この点はやはり,シルクロードオンライン最大のセールスポイントといってよさそうだ。



 次に紹介されたのは,個性的なキャラクターが作成できるキャラメイクシステムについて。本作には男性13体,女性13体の,計26体のキャラクターモデルが用意されているという。それはすべて中国ベースのモデルなのだが,それぞれに名前(キャラクターネームはプレイヤー自身がつけられる)やバックグラウンドが設定されており,ルックスもバリエーションに富んでいる。
 また,すべてのキャラクターに対して,身長,体格,防具,武器を自由に設定できるので,オリジナリティ溢れるキャラクターを作成しやすい。さらに今後のアップデートによって,イスラムやヨーロッパベースのキャラクターモデルも実装されるとのこと(ヨーロッパベースに関しては,中国ベースと同様26タイプが用意される予定)。キャラクターを作成するだけでも楽しめる作品になりそうだ。




 本作のゲーム性に関わる重要な要素,"三項対立システム"についても概要が説明された。
 シルクロードオンラインでは,そのゲームタイトルが示しているように,"交易"がゲームの軸となる。本作には,特産品を交易することで富を得る"商人",隊商を襲い金品を強奪する"盗賊",盗賊から商人達を守る"ハンター"という3種類の職業が用意されている。プレイヤーはその3職業のいずれにもなることができ,職業はいつでも変更可能だ。この3職業の行動が生み出す興奮と混乱が,本作最大の醍醐味であり,三項対立システムなのである。
 なにやら「大航海時代 Online」の陸路版といった印象を受ける人もいるだろうが,よりシステマチックにゲーム内の対立関係を作り出しそうな三項対立に関する評価は,実際にプレイしてから判断したほうがいいだろう。

 そして最後に紹介されたのは,戦闘システム周辺の仕様について。
 本作では,モンスターを倒したときに"破魂"というものが入手でき,これを一定値まで溜め,解放することで,1分の間戦闘力がアップする"闘神モード"に入ることができる。闘神モードに入るための破魂は,10〜30分程度で溜められるとのことなので,退屈になりがちな経験値稼ぎの,いいスパイスになりそうだ。
 また,マント(色は5種類ある)を装備することで,ペナルティなしに対人戦が楽しめる"自由対戦システム"も注目の要素になりそう。例えば青いマントを装備すれば,同じく青いマントを装備した人とは友軍となる。赤いマントを装備した人/集団とは敵対関係になり,ピースゾーン以外ならばペナルティなしに対人戦が楽しめるというわけだ。三項対立システムだけでは満足できない対人戦ファンも,自由対戦システムを活用すれば,刺激に満ちたゲームプレイが満喫できること請け合いである。

 なお,本作のクローズドβテスター募集は本日9月22日から開始されており,4Gamerでも800名分の枠を用意している。「こちら」から4Gamer枠の応募ができるようになっているので,本作に興味を抱いた人は,ぜひチェックしてみてほしい。作品に関する基礎情報に関しては,「こちら」の公式サイトで確認してみよう。
 テスター募集の締め切りは10月4日正午となっており,クローズドβテスト自体は10月6日にスタートする。あまり時間はないので,応募も,情報収集もお早めに。(大路政志)



SiLKROAD ONLINE
■開発元:Joymax
■発売元:ゲームオン
■発売日:2005/12/21
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.09/20050923004121detail.html