[TGS2005#40]200台の戦車での大乱戦が楽しめる「Blitz 1941」
東京ゲームショウ2005の,「ソウル市パビリオン」と名付けられた一角にあったMowelsoftのブースでは,戦車を操り敵軍プレイヤーと戦うMMO戦車アクションゲーム「Blitz 1941」が展示されていた。
韓国産のタイトルであるBlitz 1941は,一年間のβテストを経て,現地ではつい先日正式サービスが開始されたばかりのホットなタイトル。課金形態としては,クライアントのダウンロードとプレイ自体は無料で,特定のアイテムを購入するにはお金がかかるという,アイテム課金方式が採用されている。展示マシンはその韓国のサーバーに接続された状態で,戦場マップのいたるところで激しい撃ち合いが行われていた。
本作でプレイヤーは,自分の戦車を一人で動かす戦車乗りとなる。全体マップから自分の腕前に適した戦場へと移動し,そこで敵軍と戦って,経験値やお金を稼ぐというのが基本的なプレイスタイルだ。 ゲームの舞台は,第二次世界大戦時のヨーロッパ。プレイヤーはドイツ軍かソビエト軍のどちらかに所属し,敵対陣営と,大規模な支配地域の奪い合いを繰り広げることになる。画面の雰囲気からも分かるように,兵器のリアリティを追求したコアなタイトルではなく,気軽にログインしてバンバンと砲の撃ち合いを楽しむタイプのゲームになっている。 戦車の操作はW/Sキーで前進/後退,A/Sキーで左右への旋回,マウスで砲塔を操作して左クリックで砲弾発射となっている。押した方向にそのまま自機が移動するのではなく,ラジコンカーを操縦するような感覚となるので,思ったとおりに動けるようになるまでには,多少の練習が必要だろう。
戦場マップで対戦を楽しむときには,点在する施設を占領することが重要だ。最も数が多く,リスポーンポイントでもある戦車庫を確保していくのが基本だが,それ以外の,特定の機能を持った施設をうまく確保することで,戦いを有利に展開できる。例えば通信関連の建物を占領すれば,味方の位置情報がマップに表示されるようになる。そして飛行場を確保すれば,航空爆撃を指示できるようになるといった案配だ。 一つの戦場に同時に入場できる人数の上限は,200人。それだけのプレイヤーがいれば,かなり愉快な大乱戦が楽しめそうだ。
プレイヤーキャラクターにはレベルが設定されており,戦いによって経験値を得ることでレベルアップが可能だ。レベルアップするとスキルポイントがもらえ,それを好みのスキルに割り振っていくことでキャラクターは強くなる。このとき,どのスキルを選択するかが,各々の個性となっていくのだ。 スキルには,攻撃力をアップさせたり,防御力を上げたりするもののほか,敵戦車の動きを遅くするようなものも存在する。先述した航空爆撃の指示を出すには,それ専用のスキルが必要になる。
戦いによって得たお金を使えば,自機となる戦車やそのパーツをアップグレード可能だ。整備工場のような場所でパーツやアイテムを選ぶ画面は,どことなく艦隊戦アクション「NAVYFIELD」に通じる雰囲気を持っているようであった。 本作の課金形態は,基本料金無料のいわゆるアイテム課金タイプなので,「お金を払えば払うほど戦車が強くなるのか」と,MowelsoftのChoi Hai Gook氏に質問したところ,リアルマネーで購入可能なアイテムは"使用すると獲得経験値が2倍"など,せいぜい"プレイをサポートするもの"程度であり,戦場において無視できないほど大きな不公平は発生しないとのことだった。ちなみに,アイテムの中には戦車らしからぬ"回復アイテム"も存在する。このあたりの仕様からも,本作がカジュアルに遊べる作品であることがうかがえる。
ゲーム画面をよく見ると分かるのだが,試遊用のクライアントは,すでにインタフェースが部分的に日本語化されていた。日本での展開がすでに決定しているのかと訪ねてみると,社内に日本語が使えるスタッフがいるので,翻訳は先に進めているが,日本でのパブリッシャはまさに探している最中だとのことだった。 今回の出展がきっかけとなれば,無料で手軽に大戦車戦が楽しめる日が,思いのほか早く訪れることになるかもしれない。(ライター:星原昭典)
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Blitz 1941 |
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