セガ,「ファンタシースターユニバース」を今冬サービス予定
セガは本日(9月9日),都内で「コンシューマ戦略発表会2005」を開き,東京ゲームショウ2005に出展予定の作品を含め,今後予定されるビッグタイトルをメディアに披露した。 一応全体に関して触れておくと,CHUN SOFTとの提携によるPSP用「かまいたちの夜2」や「不思議のダンジョン 風来のシレンDS」(仮称),「シーマン2」のシステムデモンストレーションにソニック誕生15周年作品「SONIC THE HEDGEHOG」(Xbox 360用)など,コンシューマゲームの話題としては超一級の発表が相次ぐ催しとなった。 その中で,PCゲームに関する話題は二つ。オンラインRPG「ファンタシースターユニバース」に関する情報および,セガとTHQの提携の話である。これらについてお伝えしよう。
ファンタシースターユニバースは,2005年下期の目玉として紹介され,ムービー主体のプレゼンテーションが行われた。開発コンセプトは「しっかりした,広がりのある物語」に置かれ,「ストーリーモード」と「ネットワークモード」の2モードを備えるという。 舞台となるのは,三つの惑星に四つの種族が暮らすグラーナ太陽系。そこに強大な敵"シード"が襲来するところからストーリーが始まる。陰謀や戦乱で世界が破滅しようとするなか,主人公のイーサンとその仲間達は,誰かを守ること,世界を守ることの意味に気付いていく……というのがメインのストーリーラインだ。 星や街によって異なる種族や文化,豪華声優陣によって演じられるドラマなどが,ストーリーモードの大きな見どころになり,ストーリーモードの総プレイ時間は40時間以上を想定して制作されているとのこと。 そしてネットワークモードでは,キャラメイクに当たって体型,顔の輪郭,髪型,瞳の色や,服装,靴まで自由にカスタマイズ可能で,すべてのプレイヤーは,友達を招待したり模様替えをしたりできる「マイルーム」を持つ。マイルームには"進化するロボット"である「パートナーマシナリー」も配置されている。 そして,ロビーの役割を果たす「シティ」は,多くのプレイヤーが行き交い,自分で制作したアイテムを売買したりもできる,MMO的な場になるという。 プレイヤー同士の会話はシリーズ前作と同じくフキダシで表現されるほか,感情を示す顔グラフィックスといっしょに発言内容をクローズアップ表示する「カットインチャット」機能も備える。また,フキダシの形を感情によって変えることも可能だという。
今回のプレゼンテーションでは,ストーリーモードの一部と思われる,ゲーム内(つまり3Dレンダリングされた)キャラクター同士のドラマも披露されたが,ノリはシリアス系のアニメそのもので,字幕にはキャラクター名とともに出演声優名が示されていた。 サービス予定時期は2005年冬,プレゼンテーション終了後に確認したところでは,PC版とコンシューマ版は同時発売と決まっているわけではないが,それほど遅れることなくPC版がリリースされるとの話。 なお東京ゲームショウ2005には,今回のムービーを含むプレイアブルバージョンが,PC版,コンシューマ版ともに出展されるという。試遊台でプレイできるPC版には2本のシナリオが収録され,その片方はE3 2005にも出展されていない,新しいものとのこと。ファンならぜひチェックしておきたいところだ。
さて,セガとTHQの提携について。ご存じのようにTHQは米国の大手ゲームパブリッシャだが,今回の提携は,THQが著作権を保有する家庭用ゲームソフトに関して,セガが日本国内で優先的に発売,販売するという内容。 その手始めとして,2006年初頭にはカーレースゲーム「Juiced」と,SFアクション「DESTROY ALL HUMANS!」ほか4タイトルを,プレイステーション2向けに国内で発売する。 THQが扱うPCゲームタイトルを販売する予定があるか確認したところ,それに関しては現在検討中との回答だった。セガもTHQもPCゲームを扱うパブリッシャだけに,今後の展開には注目しておく必要がありそうだ。(Guevarista)
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