「BASTARD!! ONLINE」制作発表に関する詳細をレポート
2005年7月20日,東京は竹芝のクラブ「DASH-G」で,テクモの新機軸戦略発表会が行われた。発表会は二部構成で展開され,前半はコンシューマの人気タイトル「モンスターファーム」シリーズの,後半ではPC用タイトル「BASTARD!! ONLINE」(バスタード!! オンライン)の紹介が行われた。PCゲームファンとしては,「BASTARD!! ONLINE」に注目したいところ。というわけで,本作について発表会で紹介された内容を紹介していこう。
この日,BASTARD!! ONLINEの発表会場では,一本のムービーが上映された。原作のファンにはおなじみの忍者マスターガラが登場して剣をなぎ払い,雷帝アーシェス・ネイが雷撃呪文でモンスターを焼き,氷の至高王カル=スが冷気系呪文でモンスターと戦うほか,ティア・ノート・ヨーコが兵を率いて戦う姿などが見られた。ムービー上映中の撮影が禁止されていたのは残念だが,プレスキットにはムービーからキャプチャしたと思われるスクリーンショットが収録されていた。それらの画面写真は第一報(「こちら」)で紹介したが,ここでもあらためて掲載しておこう。 これはインゲームのものであるとのことで,実によく原作のキャラクターが再現されているといえよう。
荒廃した世界や派手なエフェクトが,魅力的なファンタジーワールドを形成している。これは実際のゲーム画面だが,今後よりいっそうのクオリティアップがはかられるそうである
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人気コミック「バスタード!!−暗黒の破壊神−」の原作者,萩原一至氏(中央)
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テクモとしては,本作は三つの提案のもとに制作を進めるとのこと。テクモの取締役であり,同作のプロデューサーでもある安田氏によると,その三つとは下記のとおり。
■原作コミックファンに対する提案 軍団システムを搭載。プレイヤーは原作の人気キャラクターであるガラ,アーシェス・ネイなどの軍団に所属し,一キャラクターとして原作の時間軸と同じパラレルストーリーを体験したり,四天王(ガラ/ネイ/カル=ス/アビゲイル)とコミニュケーションを楽しんだりできる。
■アニメーションファンに対する提案 アニメーションのエッセンスを生かして,存在感たっぷりのキャラクター達を表現する。キャラクターグラフィックスにも,さらに磨きをかけていく。
■オンラインゲーマーに対する提案 原作の超絶バトルを再現した演出重視の三次元マジックバトルシステムを搭載。残念ながら,システムに関する詳細は現状不明。
「BASTARD!! ONLINE」は,2006年公開予定で,今から一年以内を目標にβテストの開始を考えているとのことだ。 発表会の終盤には原作者の萩原一至氏も登場し,「バスタード!!がオンラインゲーム化されることには驚いている。私自身もオンラインゲーマーとして仕事の合間にMMORPGを遊んでいるし,本作は原作モノという利点を生かして,なにか面白いアプローチができるんじゃないかと期待している」と語った。またMCからの「テクモに対する要望は?」との問いには,「愛(め)でられるポリゴンを作ってほしい」とキャラクターの重要性を強調した。
本作のキャラクターグラフィックスは,原画(上段中央)の雰囲気がうまく再現されている。原作ファンも一安心といったところだろう
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今回の発表は,あくまで"制作発表"というニュアンスに近く,イベント後に関係者に話を聞いてみたものの,ゲームシステムの詳細は不明なままであった。個人的に気になったのが,発表会の途中に出てきた"軍団システム"という単語。プレイヤーは四天王の部下(仲間?)として冒険するが,軍団システムというからには階級制度などが存在しそうな感じである。また原作では,四天王は反目したり,協力したりといったシーンがあるので,こうしたあたりが反映されると,PvP要素も導入されそうである。 なにはともあれ開発は始まったばかり。公式サイトではアンケートなども行われているので,ファンなら積極的に参加しておこう。(ライター:Murayama)
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