ケイブは,オンラインゲームを国内展開するため共同で新会社ケイブ・オンラインエンターテイメントを設立した。ケイブ・オンラインエンターテイメントでは,以下の三つの事業を柱としたサービス展開をしていく。
1) 現在アトラスが開発中のMMORPG「真・女神転生オンラインIMAGINE」の開発を引き継ぎ,共同開発で完成させていくこと 2) タミヤが持つコンテンツを「タミヤ・スーパーオンライン(仮称)」としてオンライン化していくこと 3) WINDYSOFTとケイブが共同開発している「オンライン・タンク・バトル(仮称)」を展開していくこと。
WINDYSOFTは,日本産オンラインアクションゲーム「ゲットアンプド」を韓国で大ヒットさせた立役者だ。ネットワークゲームに関しても豊富なノウハウを備えている。 新会社は,ケイブの人材を中心にアトラスやWINDYSOFTからの開発者を加えた構成となり,3社の持ち味を生かしたゲーム開発をしていくことになるのだろう。
クローズドβテスト終了後,先月公式サイトが停止してしまっていた真・女神転生オンラインにも,ケイブのゲーム開発力とWINDYSOFTのノウハウが生かされ,より完成されたゲームになることが期待される。 それ以外のゲームタイトルでは,オンライン・タンク・バトルは8人対戦の戦車戦ゲームということで,非常に分かりやすいのだが,タミヤ・スーパーオンラインは,タミヤの「模型」が主役となるオンラインゲームということで,ちょっと分かりにくいかもしれない。ゲームの詳細についてはまだ企画段階のようだが,オンラインでパーツ(プラモデルのパーツのように細かなものではなく,車のエンジンとかもっと大きな単位)を購入して,ゲーム内で組み立てていき,自分で作成したモデル(自動車だったり戦車だったり飛行機だったり)をゲーム内で動かせるというもの。エンジンやタイヤをカスタマイズしてゲーム内でレースを行ったり,対戦したりといったことも可能になる。 国内ゲーム開発会社もオンラインゲームに目を向けつつあるものの,ノウハウを持っているところはまだ少ない。先行する韓国企業と協業でというのは今後増えてきそうなスタイルであろう。(aueki)
|