[韓国ゲーム事情#352]MMORPG「乱オンライン」,日本での展開が決定
Kimの韓国最新PCゲーム事情#352
学校が舞台のMMORPG「乱オンライン」,日本での展開が決定 (2005/5/31)
Text by Kim Dong Wook特派員
ファンタジーや武侠の世界観を持つMMORPGが多い韓国オンラインゲーム市場において,現代の学校を舞台にしたMMORPG「乱オンライン」(Ran Online)が,静かにMMORPGファン達の興味を集めている。 乱オンラインは,韓国のデベロッパとしては珍しくテグ市(ソウルから車で3時間の距離)に社屋を構える,設立10年目のMIN COMMUNICATION社が開発したMMORPG。近日中(今週中?)にも日本でのサービスが公式発表されるという情報をキャッチしたので(今はまだパブリッシャを公表できないが),4Gamer読者ももうすぐ遊べるようになる本作の詳細をお伝えしよう。
"異世界の記憶を取り戻せ! アルティメット学園の乱"というコンセプトが掲げられた本作。そこからも分かるように,現実世界と異世界が微妙に重なり合った世界がゲームの舞台となる。 あまり平凡ではなかったが,それなりに平和な学校生活を送っていた学生たちが,突如凶暴化した人々や不気味な化け物どもの襲撃に対抗し,望まざる闘争の日々を過ごす。その過程で学生たちは,前世の記憶を取り戻し,そこから派生するさまざまな戦いや冒険をこなしていく……。というのが,本作の大まかなストーリー。
敵との戦闘を繰り返して経験値を獲得し,キャラクターを成長させていくという流れは従来のMMORPGと同様だが,本作には,NPCとの対話やクエストを通じて"前世の記憶"を取り戻すという,目新しいフィーチャーが用意されている。記憶を取り戻すと,異世界へ行くための秘密の通路が利用できるようになったり,その異世界で攻城戦的な集団対人戦を楽しんだりもできる。韓国では毎週土曜の夜9時から1時間,クラブ(ギルドのようなもの)同士の集団戦が行われており,今後は台湾と香港でも毎週1時間ずつ行われる予定だという。
最近のMMORPGではクエストの存在が重要視されてきているが,本作もクエストに重きの置かれたゲーム展開が楽しめる。特定NPCとの会話からスタートする従来のクエスト以外にも,キャラクターのレベルや特定条件を満たすことで自動的に付与されるクエストも用意されており,プレイヤーを飽きさせない。 また,プレイヤー達を常にドキドキさせる"Question Item"の存在も,本作のユニークな要素のひとつだろう。Question Itemは,倒したモンスターからドロップされる通常アイテムとは違い,Question Boxの中には攻撃力がアップするアイテムが入っていたり,突然爆発してダメージを受けたり,高レベルモンスターが出現して戦闘が発生したりと,実に多彩な結果を楽しむ(苦しむことも少なくないが)ことができるのだ。
乱オンラインの開発プロデューサーであるPB Kim氏は,「超人的な力を持った学生たちが活躍するという,日本のユーザーが慣れ親しんだストーリーラインは,企画の初期段階から決定していました。ゲームの雰囲気も,3Dグラフィックスでジャパニメーションの雰囲気を表現しようと努力を重ねたので,きっと気に入ってもらえると考えています。日本での展開に合わせ,日本ならではのエピソードも多く追加する予定ですし,プレイアビリティの高いMMORPGを標榜しているので,誰でも気軽にプレイできるでしょう」と,日本市場を強烈に(?)意識したコメントをくれた。 乱オンラインの日本でのパブリッシャについては,近々発表があるはず。本作に興味を抱いた人は,4Gamerのニュース記事をこまめにチェックし,続報を見逃さないようにしたい。
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