[E3 2005#177]Ascaronが持って来ていた”海戦記”系次回作
「Port Royale」シリーズや「Patrician」シリーズに代表される緻密な交易シミュレーション,そして帆船アクションアドベンチャー「Tortuga - Pirates of the New World」(邦題 ポートロイヤル −カリブ海戦記−)などで知られる,ドイツのゲームメーカーAscaron Entertainment。今回独自のブース展示はなかったが"Made in Germany"ブースの片隅に,商談スペースへの案内が貼られていたので,新作の話を聞きに行ってみた。 いきなり商談スペース訪ねた我々を迎えてくれたのは,Ascaron Entertainment UK(英国支社)のプロダクトマネージャAlan Wild氏。氏の話によれば,さしあたり予定されている新作は「Tortuga - Pirates' Revenge」および「DARKSTAR ONE」の2本だという。まずはTortuga - Pirates' Revengeからいこう。
Tortuga - Pirates' Revengeはカリブの海賊を主人公としたアクションアドベンチャー。ゲームの大枠は前作「Tortuga - Pirates of the New World」と同様で,伝説の海賊"黒ヒゲ"も登場する,大航海時代後期のカリブ海を舞台とした海戦アクションだ。大砲を使った海戦や接舷戦闘,そして主人公自ら剣を執ってのアクション戦闘が楽しめる。 前作と比べたときの最大のポイントは,画面がフル3D化された点だ。「Port RoyalからPort Royal2になったときみたいなものか?」と聞いてみたところ,「Port Royal2は船だけ3D描画だったが,今度は海や島も含めてすべて3Dで描かれる」とのことだった。 確かにミーティングルームで動作させてくれたプロモーションプログラム(シーンイメージに近い短いものだったが)で,2隻の帆船が繰り広げる砲撃戦は,さまざまにカメラアングルを切り替えつつ表示されていた。 「ゲームシステムとしては,艦隊全体を指揮するのか,艦隊のうち一隻を操作するのか?」と聞くと,「戦闘で操作できるのは一隻だけ。このゲームはストラテジーでなくアクションだから」との回答。その代わり「各船の乗組員は経験を積んで成長していく」ので,そのマネジメントもプレイヤーの重要な仕事になるようだ。
敵の船に乗り着けての白兵戦や陸上戦闘は,同社のアクションRPG「Sacred」のエンジンを使ったドラマチックなものになるという。発売時期は2006年2月が予定されている。(Guevarista)
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