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[E3 2005#145]「Age of Empires III」のBruce Shelley氏にショートインタビュー
2005/05/23 19:41
 技術的には,地形グラフィックスがプロシージャル生成されるゲームマップに,セルフシャドウによって個々に描かれるユニットの影,Havok物理エンジンによって表現される細かい演出の数々などが。またゲームシステム的には,これまでの対戦型RTSの常識を覆す「ホームシティ・システム」など,技術/システムの両面でなにかと話題性には事欠かない「Age of Empires III」(以下,AoE3)。
 4Gamerでは,そんなAoE3の開発を手がけるEnsemble Studios社Bruce Shelley氏にインタビューを行う機会を得た。時間も非常に短く,また海外メディアと合同だったせいもあり,ゲームについての細かい話を聞くことはできなかったが,氏の発言によって新たに得られた情報をまとめて掲載しておきたい。
 以下,質問とそれに対するShelley氏の発言を抜粋していく。(TAITAI)



Question:
 ホームシティ・システムを導入した意図は?

Shelley氏:
 2から3という"正統な進化をする”に当たって,以前のシリーズとの明確な差別化が必要だと考えていて,グラフィックスやゲームルールを問わず,「前作とどう差別化を図るか」を常に念頭において取り組んできた。ホームシティは,その産物だといえる。


Question:
 戦闘に関して新たなフィーチャーはあるか?

Shelley氏:
 今回は隊形(フォーメーション)の重要度がかなり大きくなる。例えば,敵の大砲に対して密集した隊形を取っていたりすると大きなダメージを受けてしまうし,隊形によって純粋に攻撃力や防御力に補正が掛かるようになるからだ。
 また騎兵などで"くさび陣形"をとりながら敵に攻撃を仕掛けると,相手に近寄る直前で"突撃状態"となって移動速度が上がってダメージボーナスを得たりなどと,特徴的な要素も盛り込まれている。
 さらに今回は,側面や背後といった概念も導入されており,側面や背後から敵を攻撃すると,大きなダメージを与えることができる。


Question:
 隊形の種類はどのくらいあるのか

Shelley氏:
 ユニットごとに隊形が用意されており,1ユニットで最大で4種までを選べる。例えば歩兵には,横隊と方陣,散開隊形が用意されており,騎兵には横隊とくさび陣形が用意されているといった具合だ。




Question:
 大砲の弾道などが物理エンジンで処理されているようだが,それはゲームプレイに影響を及ぼすか?

Shelley氏:
 もちろん影響を及ぼすが,ただ高いところから攻撃すると強いだとか,安易に優勢な状態ができるようにはしないだろう。というのも,そういった要素はマニアは十分に把握してくれるが,カジュアルなゲーマーはまったく理解を示さないことが分かっているからだ。


Question:
 交易について詳しく教えてほしい

Shelley氏:
 これまでのシリーズに比べて,交易は非常に重要な要素になるだろう。交易は,あらかじめ指定されたルート(交易路)に合わせて交易所を建設することで可能になる。荷馬車から始まり,アップグレードしていくと最後は列車になる。交易で得られるリソースは,金,木材に加えて,経験値すらも得ることが可能だ。交易で得たい資源をメニューで選択しておくと,一定時間ごと(交易ユニットが地点に到達するたび)にその資源が追加される。


Question:
 発売時期を教えてください

Shelley氏:
 今のところ,2005年9月〜10月あたりを予定として開発を進めている。日本語版を初めとした各国語版の発売時期はまだ未定だが,できれば世界同時発売としたい。ただもし同時が無理だとしても,北米版の発売から1〜2か月以内にはほかの国でも発売されることになるだろう。



マイクロソフト エイジ オブ エンパイア III
■開発元:Ensemble Studios
■発売元:マイクロソフト
■発売日:2006/01/27
■価格:9400円(税別)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050523194145detail.html