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[E3 2005#116]エイリアンファン(?)注目のFPS「Area 51」
2005/05/23 16:42
 Midway社はE3 2005直前にFPSファン待望の「Unreal Tournament 2007」を発表しているため,今回いやが上にも注目を集めたパブリッシャといってよい。同社のブースにはそのほかにも,「Gauntlet」やStainless Steel Studiosの「Rise & Fall:Civilizations at War」といった注目作品が並んでおり,PCゲームのラインナップを再度強化しようという同社の意欲が窺える。

 そんな同社ブースの中央にプレイアブル展示してあったのが,北米ではすでにプレイステーション2で発売されて好評を博し,PCにも移植されるFPS「Area 51」だ。
 タイトルを聞いてピンときた読者もいると思うが,Area 51基地といえば,アメリカのネバダ州にある,宇宙人やUFOの目撃談が後を絶たない一種の名所。最近めっきり名前を聞かなくなったものの,かつてのUFOブームのころには「UFOが製作されているのでは」といったゴシップで,それはもうもてはやされた(?)場所である。
 本作は,そんなArea 51で起きたエイリアンにまつわる事件を題材としている。Area 51でバイオハザードが発生したため,主人公でありHAZMAT(hazardous materials)のEthan Coleが,特殊部隊を率いて同基地へ調査に向かうというストーリーだ。



 Area 51は,Midway Studios - Austinで開発中の作品で,「Quake」「Daikatana」などのゲームデザインで有名なあのJohn Romero(ジョン・ロメロ)氏が監修を務めた作品でもある。ボイスアクターに「X-FILE」のデビット・ドゥカブニーロック歌手のマリリン・マンソン,また「ロボ・コップ」のピーター・ウェラーといった豪華なキャストを起用するなど,ゲーム以外の部分でも話題の多い作品である。
 コンシューマ機からの移植作品ということもあり,本作は「Halo」のようにストーリーと,その間に挿入されるシネマティクスを重視した作りだ。プレイフィールもHaloに似ている。ただしArea 51はプレイヤーキャラクターの耐久度が低く,エイリアンの数秒にわたる攻撃にも耐えられないうえに,弾薬もマメに補給する必要があるなど,難度は高めだ。ライフルを両手に装備してガンガン撃ちまくるというアーケード系作品のような爽快感に,適度な緊張感を加えた感じとなっている。
 用意されている武器は10種類で,アサルトライフルにピストル,クレイモアといった現代の標準的な武器に加え,対エイリアン用に制作されたエネルギーベースの兵器,またちょっと変わったものだと,プレイヤーがエイリアンに変身できる特殊な兵器(Midwayスタッフは"注射"と言っていた)もある。



 話を聞いていて最も興味を惹かれたのが,コンシューマ/PCともに最大16人というマルチプレイだ。本作には,Deathmatch,Capture the Flagといったオーソドックスなゲームモードのほかに,Infection(インフェクション)という少々変わったモードが存在する。
 これは,マルチプレイに参加したうちの一人がエイリアンとなり,ほかのキャラクターに"噛みついて"仲間を増やしていくモード。制限時間内にすべてのプレイヤーをエイリアンにしてしまえばエイリアン側の勝利という,多対1の非常にアンバランスなルールが面白い。

 逆に言えば,その点以外にこれといって大きな特徴はなく,「Halo」のようなバランスを出発点に,ストーリーをノンフィクションに近付けた(あまり近付いていない気もするが)作品といっても差し支えないだろう。PC版の発売は6月と間近なので,「ロズウェル」と聞くと思わず振り向いてしまう人などは,チェックしておくといいだろう。(Gueed)


Area 51
■開発元:Midway
■発売元:Midway Home Entertainment
■発売日:2005/04/25
■価格:29.99ドル
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050523164210detail.html