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[E3 2005#048]EAの「ゴッドファーザー」はすでに動いていた
2005/05/20 18:27
 Electronic Artsブースの,一般人は立ち入りできないクローズドルームで,同名の名画をゲーム化した「ゴッドファーザー」がすでにプレイアブルな状態で展示されていた。



 2005年2月に衝撃の発表があって以来,あまり具体的な情報が出てこなかったため,ファンを不安にさせてきた本作。以前「こちら」で紹介したように,映画でヴィト・コルレオーネを演じたマーロン・ブランド本人が,生前にこのゲームのためのアフレコを行ったことや,ゲームシステムにGTAタイプのオープンワールドなスタイルを採用したことなど,最初の発表から何かと震撼することが多かったが,このたびかなり詳しい情報を聞き出せたので,お伝えしよう。
 ゲームで再現されるのはマリオ・プーゾの原作小説で,映画のパート1とパート2に加え,映画化されていないシーンも収録されるとのこと。時代的には1945〜1955年が舞台となり,年月を経ていく中で,道を走る自動車が新式に変わっていったり,ビルが新しく建て替わったりといったことも起こるらしい。



 プレイヤーキャラクターは,最初にメイキング可能なオリジナルの人物で,下っ端の小者から始まるが,プレイの仕方によって展開が変化していくという。例えばソニーのように暴力的に振る舞うかマイケルのように頭脳的に振る舞うかで,部下の反応やゲームの結末も変化してくる「かもしれない」とのことだ。
 ちなみに,本作は「まだまだこれから」というぐらい開発中(むしろ序盤?)で,詳細は開発者にも分からない部分が多く,こちらの質問に対しては「かもしれない」という回答が多かった



 劇中の有名なシーンなども,プレイヤーの振るまいによって内容が異なってくる場合があるらしく,シーンは同じでも殺される人物が本来とは違っていたり,なんてことが起こる「かもしれない」そうだ。また,映画監督の愛馬の首を切り取ってベッドに忍ばせるトム・ヘーゲンの役目を,主人公が代わりに行える「可能性もある」とのこと。



 現在,本作はプレイステーション2とXboxチーム,Xbox 360チーム,PCチームの3チームに分かれて開発されている。PC版でもコントローラでプレイできるということから,ゲーム内容はコンシューマライクなものに仕上がるのではなかろうか。
 ちなみに今回展示されていたのはXbox 360版だが,PC版も画面はほとんど同じらしい。ただ,本作の解説をしてくれたEAのRawson Stovall氏は,「個人的にはPC版の画面が好きだ」とのこと。
 また会場では,ドン・コルレオーネが街中で襲撃され撃たれるシーンを再現したプロモーションムービーが流されており,銃を落としそうになる哀れなフレドのほか,すぐそばの建物の中からドンが撃たれるのを目撃する主人公も描かれていた。ゲーム中の主人公は,このような形でさりげなく関わっていくのだろう。
 日本での発売日は未定だが,北米では2005年秋には発売予定。今回はとあるビルの屋上での乱闘シーン以外はあまり見せてもらえず,この状況では延期になる「かもしれない」と思ってしまったが,年内に遊べるよう彼らの頑張りに期待したい。(Kawamura)


ゴッドファーザー
■開発元:EA GAMES(Electronic Arts)
■発売元:エレクトロニック・アーツ
■発売日:2006/08/03
■価格:オープン価格

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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050520182717detail.html