ATI Technologies(以下ATI)は,Radeonシリーズ初となるグラフィックスメモリ512MB版Radeon X800 XLのリファレンスカードデザインを発表した。512MBのメモリ容量を果たして何に使うかだが,ATIは,以下の2点について特別に効果があるとしている。
1.高解像度で,ハイレベルなアンチエイリアシング/アニソトロピックフィルタリングを適用した場合のパフォーマンス向上(グラフィックスメモリ256MB版のRadeon X800 XLと比べて最大40%) 2.より多くのテクスチャデータをHDDでなくグラフィックスメモリへ展開できることによる,ベンチマークでは数値化できない“体感速度”の向上
コア400MHz,メモリ980MHzという動作クロック自体はこれまでどおり。ただし,新デザインの採用によって,メモリ512MB版では入出力インタフェースが従来のDVI-I,D-Sub,ビデオ出力からDVI-I×2とビデオ入出力に変わっている。
なお,搭載カードは同社のOEMとなるSAPPHIRE,TUL(PowerColor),MSIなどから,5月中旬以降に登場する見込みだ。カードの予想実売価格は5万〜5万5000円前後。(佐々山薫郁)
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