日本ファルコム,「ソーサリアンオンライン」を発表!
あの古代祐三氏によるオープニングミュージックを,今でも時折思い出すという人も多いだろう。1987年12月にPC-8801mkII SR版が発売され,対応するPCを持ってる人の誰もが遊んだという,「ソーサリアン」。伝説的なプログラマー木屋善夫氏をはじめ,都築和彦氏,五十嵐哲也氏,富一成氏,山根ともお氏,そして前出の古代祐三氏や石川三恵子氏などそうそうたるメンバーによって作られた,文字どおり日本ファルコムの総力を結集した"超"がつくほどの名作ゲームだ。
日本ファルコムは本日(4月12日),このソーサリアンのオンライン版,「ソーサリアンオンライン」を,なんと2005年中に日本国内でサービスすると発表した。
……しかしこれが,ビックリするほど情報がない。画面がないのは当然として,ロゴも含め,画像素材は皆無。あちらこちらに連絡を取ってみたものの,かなり厳しく情報の統制が行われているらしく,どう調べてもほとんど何も出てこないのだ。
とにかく現時点で分かっているのは,先ほど書いたとおり,2005年中に日本でサービス(これも,正式サービスか,βテストの類を指すのか不明)が行われることのみ。オンラインRPGであるのは確かだが,それがMMOタイプなのか,ディアブロタイプなのかも不明だ。開発を担当する会社も(日本ファルコムではないようだが),日本のデベロッパなのか,「イースオンライン」のように韓国など海外のデベロッパなのかさえ教えてもらえなかった(頭の中には,「やはり世代交代するの?」「不老不死にもできる?」「ドラゴンと戦うモードは?」「NOIRA-TEMが……」みたいな質問が思い浮かんでいたのだが,まったくそんな段階ではない模様)。
では,いつごろ詳しい情報が出てくるかというと,「それも今の段階ではお答えできません」(日本ファルコム広報談)。このままでは何も書くことがないので,ごくごくわずかながらも漏れ聞こえてきている噂などを材料とした"あくまでも想像"という断り書きを入れつつ,筆者なりに内容を推測してみよう。 イースオンラインよりも早いサービス開始時期,しかも海外からではなくまず日本でサービスが開始されることを考えると,開発しているのは日本のデベロッパだろう。 またオリジナル版の"4人パーティ制" "シナリオ制"ということを考慮すると,完全なMMORPGではなく,「ファンタシースターオンライン」のシステムが想像できる。というよりそれ以外は考えづらい。まぁあくまでもオリジナルの雰囲気を忠実に残すことを考えた場合だが。 グラフィックスは,さすがに当時のまま2Dということはなく,3Dとなっているのではないだろうか。そして3Dという前提で話を進めると,戦闘などゲームシステム全体も,ずいぶんと異なってくるだろう(3Dで2段ジャンプしてみたい気もするが)。 つまり,ソーサリアンの世界観(五つの属性,魔法名などを含む)を利用した,ファンタシースターオンラインタイプのオンラインRPGになるのではないだろうか。 戦闘システムはまず変わるのは間違いないとして(あれを3Dでやっても……),やはり日本ファルコムだし,ソーサリアンだし,何かしらアクション性はあるだろう。 ペンタウァの町は出てくるかもしれないが,最近のオンラインゲームの流行に合わせ,ほかにも敵対する勢力が存在することもあり得そうだ。 キャラクターが年を取っていくかどうかは,正直推測も難しい。「ベルアイル」という例もあるが,もし本当にファンタシースターオンラインタイプであれば,ちょっとそぐわない気もする。
さて,オリジナルでは15本用意され,その後「追加シナリオVol.1」「戦国ソーサリアン」「ピラミッドソーサリアン」と追加されていったシナリオは,ソーサリアンオンラインではどのような扱いとなるのだろうか。あらかじめ用意される可能性も,ある程度ジェネレートされる可能性もあるが,……この複合タイプが一番可能性が高そうだ。 つまり,ある程度大枠の決まったシナリオが用意されており,そのシナリオをプレイするパーティの強さ,人数,さらにはシナリオ中の行動に合わせて,自動的に難度やシナリオそのものが変わるといった……。ここまで来ると,想像ではなく,妄想だろうか?
まだまだ想像を膨らませることは可能だが,この想像の前提であるファンタシースターオンラインタイプ,3Dということさえ分からない現状は,このくらいで止めておこう。とにかく,続報が入り次第お届けするので,お待ちあれ。(Iwahama)
→日本ファルコムのリリースは,「こちら」(PDF)
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