指輪物語MMORPG「Middle-Earth Online」,2006年へと延期に
トールキンの小説「指輪物語」(ロード・オブ・ザ・リング)の世界を舞台とするMMORPG,「Middle-Earth Online」のリリースが2006年へと延期された。 開発元であるTurbineによれば,このほどトールキン関連の権利を持つTolkien Enterpriseと,ゲームの販売権を持つVivendi Universal Gamesとの間で新たな契約が締結され,それによりTurbineは本作を完全に自社だけで開発/運営できるようになり,それに伴う延期であるようだ。
Turbineは2004年に,自社で開発したMMORPG「Asheron's Call」の権利をMicrosoftから買い取り,以後は同社の完全管理のもとで運営を続けている。また「Middle-Earth Online」と同じく現在開発中のMMORPG「Dungeons&Dragons Online」についても,独自の資金調達によって開発から販売,運営など一切を自社で取り仕切るなど,このところ独立性を高めている。 Turbineのように,すべてを自社で取り仕切ることができれば,販売元の経営戦略のためにゲーム開発期間を左右されるようなこともなくなり,その分クオリティの高いゲームを我々ゲーマーに提供でき,結果として会社の業績も上がるといいこと尽くめのようではあるが,逆に開発期間の延期に歯止めが利かないというような弊害も考えられる。どちらにせよ,開発に伴う巨額の資金を自己調達できる腕のいい経営陣や,ゲーム開発と販売などのバランスをうまく取り仕切れるディレクターなどが揃っているのだろう。 Middle-Earth Onlineのリリース日については,あらためて発表される予定。
なおTurbineでは,同ゲームをワールドワイドで展開するうえで,いくつかのパートナー候補の会社と交渉中とのこと。そのワールドワイド戦略の中には,アメリカ,ヨーロッパ,中国,韓国,そして日本が含まれているということだ。(朝倉哲也)
「Middle-Earth Online」 →公式サイトは「こちら」 →紹介ページは「こちら」
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