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「A列車で行こう7」製品版がついに4Gamer編集部に到着
2005/02/23 23:20
(※2005年2月25日,記事訂正)
 先の記事で「転売の要素はなくなった」とありましたが,ゲーム中での子会社の売却は可能でした。「撤去」モードで,撤去費用と土地評価額の差額が損益として加算されます(筆者の子会社の評価額が低かったため,大変な誤解をしてました)。読者ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけいたしました。ここにお詫びして訂正いたします。

■「A列車で行こう7」ってどんなゲーム?

 2月26日ついに発売される,都市開発シミュレーション「A列車で行こう7」。プレイヤーが鉄道会社の経営者となり,列車を軸に都市開発を行っていくマネージメントシミュレーションである。
 第7作である「A列車で行こう7」は,アートディンクの"A列車シリーズ"の中でもとくに人気が高い「A列車で行こう4」のゲームスタイルを継承した続編だ。つまりクォータビューの画面デザインや,鉄道運営のみならず高層ビルやデパート,テーマパークなどの子会社を建設/運営可能なゲームシステムを採用している。
 本作は鉄道シム,会社経営シム,都市開発シムなどさまざまなジャンルを贅沢に,かつスマートに包括した,大勢の人々を虜にしてしまう大人のゲームなのだ。

 本作が「A列車で行こう4」からどう発展しているのかは,後日掲載予定のレビュー記事に譲るとして,今回は「A列車で行こう7」が,そもそもどういう作品かまったく知らないという人のために,そのゲーム内容を紹介していこう



■3種類の広大な収録マップ

 「A列車で行こう7」には,"田園風景を持つ臨海都市" "温泉郷からリゾート都市へ" "運河が隔てた二つの都"という三つのマップが収録されている。
 いずれも,広大なマップのごく一部がかろうじて発展しているものの,その大部分は未開発の荒野というマップ。プレイヤーはこの荒野に駅と線路を設置し,列車を走らせることで,このマップ全体を活気溢れる大都市やリゾート地に発展させていくのだ。
 ちなみに「A列車で行こう7」には,ゲームオーバーもエンディングも存在しない。マップには具体的な目標は設定されていないし,資金がどれほど大赤字になってもゲームオーバーにはならない。



■まずは線路を敷いて車両を購入しよう

 まずは駅を設置して線路で接続する。駅は都市発展の中心であり,人も企業も駅に集まってくる。まさに最重要施設だ。基本的には工場から資材を運び,住宅地からビジネス街や観光地へ人を運ぶ路線を敷設し,列車を走らせることで駅周辺は発展していく。この時点から,すでに頭の中で開発計画を組み立てていかなければならない。

 駅と線路が完成したら,次は車両を購入する。A列車で行こう7には,実に100種類の車両が収録されている。JR北海道/東日本/西日本,小田急線や東京メトロ,近畿日本鉄道や広島電鉄といった日本各地で実際に走っているお馴染みの車両から,リニアモーターカーやオリジナルARシリーズまで収録されている。
 基本的には巡行速度や定員数を見つつ車両を選ぶのだが,高級な特急車両などは経費がやたらかかるので,最初は通勤車両から選ぶべきだな,などと考えつつ好みの車両をチョイスする。なお,地下鉄は今回もあるがバスはなくなったようだ。



■ダイヤを設定して黒字路線を生み出そう

 車両を購入して線路を選ぶだけで,列車は運行を開始する。デフォルトでは,路線上にあるすべての駅に停車し,1時間後に発車する設定となっているが,駅ごとにダイヤ設定ができる。
 ダイヤ設定はさほど難しくない。例えばA駅の周辺に住宅やマンションが建ち並んでいるのなら,その駅周辺は住宅街なので,朝8時頃を出発時刻に設定すると最も乗客数が見込める。
 一方,B駅周辺にビルや工場などが多く建っているなら,そこは商業地区だ。仕事が終わる17時頃にダイヤ設定すれば,最も乗客が見込めるわけだ。
 こうして黒字路線を生み出していくのが,鉄道会社の最も基本的な業務である。

 工場は,資材を生産する特別な施設だ。工場付近に駅を作り,この資材を貨物列車で都市部へ運び出そう。資材は街の発展に不可欠で,家もビルもゴルフ場も,すべては資材を消費して建設される。このため成長の著しい地域ほど,資材を頻繁に納入しなければならない。
 貨物列車は資材の運搬のみに使用されるが,使用頻度は一般車両に負けず劣らず高い。



■多角的な子会社経営でさらに儲ける

 鉄道運営に匹敵するビジネスが,子会社の経営だ。コンビニエンスストア,スーパーマーケット,デパート,雑居ビル,高層ビル,マンション,ホテル,温泉旅館,ゴルフ場,スキー場,遊園地,サッカー場,空港などなど,実に多種多様な子会社が用意されている。これらは自分で建設する以外に,どこかの他企業が勝手に建設することもある。
 子会社が成功するか否かは,ひとえに立地条件にかかっている。そして地価を左右するのは,プレイヤーがどこに駅を建て,いかに上手に人を運び込むかで大方決まる。そして子会社の存在そのものが,その地域の発展に影響を与えるのだ。
 都市をデザインする楽しみ,ビジネスを成功させる楽しみ,どちらにおいても子会社経営は鉄道運営に匹敵する面白さがある。なお,株売買の機能は今回も用意されている。

 この面白さは実際にプレイしてもらわないと伝わらないだろうが,どのようなゲームかということは少しでも伝わっただろうか。もちろん,これっぽっちではとても語りつくせないほど奥の深いゲームなのだが,概要だけでも理解してもらえれば幸いだ。
 発売まであと3日と迫った本作,もう買う気マンマンの人も,この記事で興味を持ち始めた人も,今週末からさっそく街造りの喜びを体験しよう。(Kawamura)

「A列車で行こう7」
発売元:サイバーフロント
開発元:アートディンク
発売日:2005年2月26日
価格:9975円(税込)

 →公式サイトは「こちら」
 →紹介ページは「こちら」

(C)ARTDINK 2005 (C)CYBERFRONT 2005


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http://www.4gamer.net/news/history/2005.02/20050223232026detail.html