盛大が中国大手ポータルSINAの株式を取得 超強力タッグ誕生か
日本では最近,ライブドアとフジサンケイグループの問題が大きく取りざたされているが,中国のゲーム業界にもかなり興味深いニュースがあるので,紹介しよう。 中国最大のゲームパブリッシャである盛大ネットワークは,中国の大手ポータルサイト「SINA.com」(新浪)を運営するSINA社の株式を取得したと発表した。現地時間の2月10日までに,盛大は株主であるSkyline Media Limitedと共に,公開市場でSINAの発行する普通株式の,約19.5%を取得している。
盛大ネットワークといえば,4Gamerの読者の中には,ボーステックや,「ゲットアンプド」の開発元であるサイバーステップとの提携を思い出す人もいるかもしれない。中国新聞社の報道によると,2004年の中国でのオンラインゲーム市場は36億元(約468億円)に及ぶそうで,今や中国は世界最大規模のゲームマーケットを持つ国といえるわけだが,盛大は,実にその46%のシェアを占めているというから,もの凄い。文句なしの,世界的なオンラインゲームパブリッシャといえるだろう。 一方のSINAは,「SOHU」(捜狐),「NetEase」(綱易)と共に,中国の3大ポータルサイトと呼ばれるSINA.comを運営する,これまた非常に活気のある会社である。ゲームにも積極的に取り組んでおり,韓国最大のゲームポータルサイト「NetMarble」を運営するCJ Internet社と協力して,ゲームサイト「新浪iGame」を運営したりもしている。
今回の株式取得は今のところ約19.5%に留まっており,少なくとも"買収"という状態にはまだ至っていない。中国のIT業界を代表するこの二大企業が,今後どう協力し合っていくのか,非常に楽しみだ。(Iwahama)
→盛大ネットワーク日本事務所の公式サイトは「こちら」 →SINA.comは「こちら」
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