プレイヤーが,ギャングの一味となって街でやりたい放題できるという,自由度の高さとバイオレンス性で人気の"Grand Theft Autoシリーズ"。その販売元のTake-Two Interactiveが,同ゲームのせいで殺人が起きたということで,またもや訴えられた。
今回は,殺人罪で逮捕された18歳の少年が罪を犯したのはGTAのせいであるとして,遺族がゲームを販売しているTake-Twoを訴えたというもの。この少年は,パトカーを盗んで乗り回し,駆けつけた警官の銃を奪って,その持ち主を含む3人の警官を射殺したという容疑で,現在第一級殺人の罪で裁判中。少年は逮捕当時「人生なんてゲームと同じで,おまえらもいつかは死ぬんだ」などと口走っていたという。 殺された警官の遺族は,この少年の犯罪をGTAが助長したということでTake-Twoを,またこの少年に(17歳以下は購入できないはずの)GTAを販売したということで,ゲーム販売店のWal-MartとGameStopを,さらには少年がGTAを遊んでいたPlayStation 2を開発/発売しているSony Computer Entertainmentをも,同時に訴えているということだ。(朝倉哲也)
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