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[韓国ゲーム事情#303]「Shining Lore」のスタッフが新作を開発
2005/02/10 17:49
Kimの韓国最新PCゲーム事情#303

「Shining Lore」のメインスタッフが集まり,新作MMOを開発中(2005/2/10)

Text by Kim Dong Wook特派員

 可愛いグラフィックスと独特のシステムで,お膝元の韓国はもちろん,日本のMMOファンからも注目されていた3D MMORPG「Shining Lore」の開発中止のニュースには,落胆した人も多かったことだろう。当時の韓国では,開発再開を望むファン達の運動があったくらいだ。
 そのShining Loreの開発スタッフのコアメンバーが集まって,新作を開発中というニュースが入ってきたので,お伝えしよう。

 Shining Loreの開発チーム長を務めていたPark, Seung Hyun氏を中心に,同作のメインスタッフ達が集まって設立したnFlavor社は,新作3D MMORPG「Rapplercreer」のクローズドβテストの参加者を募集している

 フランス語で"rappler"は「召喚する」,"creer"は「創造する」という意味であることから,"新たなShining Loreを創造する"という思いが込められていると想像した人は多いようで,「本作にもShining Loreのシステムを搭載してほしい」という要望もたくさんあるという。しかし実際には,またまったく違った雰囲気のゲームとなるようだ。
 Rapplercreerというタイトルには,独特のクリーチャー召喚システムを通じて,"オンラインゲーム界に新しいものを創造する"という開発者達の思いが込められているとのことである。




 Rapplercreerの最大の特徴は,やはりタイトルにもある"召喚獣"を利用した,クリーチャーシステムを通じた戦略的な戦闘にあるという。
 プレイヤーの分身といえば,普通プレイヤーキャラクターを指すが,本作ではむしろ召喚するクリーチャーのほうを指すのかもしれない。クリーチャーは,プレイヤーキャラクターと同じように成長させられるうえ,なんとそのプレイヤーキャラクター以上に強くさせることもできるという。つまり,本作でのクリーチャーは,単なる連れ歩く"ペット"ではなく,もう一つのプレイヤーキャラクターとして機能するのだ。
 クリーチャーは,その役目によって戦闘用,回復用,移動手段用などさまざまなタイプがあり,プレイヤーはこれらクリーチャーをカードに封印し(ポケモンのようなイメージ?),いつでも召喚できるという。

 クリーチャーは,今後100種類以上実装される予定。また成長することで別のクリーチャーに進化するといった要素もあるようだ。多くのクリーチャーを召喚して戦闘すれば,RTSのようなプレイ感覚を味わえるのかもしれない。

 それ以外の特徴としては,「コルムオンライン」のように,ギルド間の戦闘を通じてダンジョンを獲得できることが挙げられる。
 ギルドで所有しているダンジョンはアイテムの位置まで調整できるようで,そのギルドのメンバーではないプレイヤーがダンジョンで獲得したお金の一部を,使用料として徴収することも可能。つまり多くのプレイヤーが利用するダンジョンほど,所有しているギルドの利益が増加するため,ギルドはダンジョンに人が集まるようマナー良く運営するだろうし,またほかのギルドによって奪われないよう,日々メンバーは鍛錬にいそしむことになりそうだ。



 同社の広報を担当しているLee, Hyun Ah氏は,同作の日本展開に関して「日本にも,Shining Loreに注目してくれていた人がかなりいるはず。我々は,それら日本のゲーマー達と必ずや再会したいと思っている。日本のゲーマーは非常に"目が高い"と理解しているので,日本進出は慎重に準備したい」とコメントしている。

 Rapplercreerは現在40人のスタッフが開発を担当しており,今回テスターを募集中のクローズドβテストを経て,2005年7〜8月頃にオープンβテストに移行する予定だ。


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http://www.4gamer.net/news/history/2005.02/20050210174929detail.html