[韓国ゲーム事情#299]マルチキャラシステムの新作MMORPG登場
Kimの韓国最新ゲーム事情#299
マルチキャラクターコントロールのMMORPG「イデムの遺産」登場(2005/1/26)
Text by Kim Dong Wook特派員
「Granado Espada」に採用される,一人でパーティライクなプレイが可能なマルチキャラクターコントロール(以下MCC)システムはゲーマー達の注目を集めているが,このMCCと同様のシステムを採用した新しいMMORPG作品が登場して,話題になっている。 ゲームの開発部門も抱える韓国の大手出版社JEU MEDIAが開発中の3D MMORPG「イデムの遺産」(Legacy of Edem)がそれで,2005年2月1日からプレオープンとアナウンスされている。
Granado EspadaのMCCシステムでは同時に3人までのキャラクターを操作できるが,イデムの遺産が備える「Holon System」では2人のキャラクターを自由にコントロールでき,これによってRPGでありながらRTS的な戦術性が加味されている。 戦士系キャラクターで近接戦闘を行いつつ,後方から魔術師系キャラクターでヒールする(ムービーのダウンロードは「こちら」の記事から)といった分業がソロプレイでできるほか,例えば2人のキャラクターにそれぞれアイテムの取り引きとモンスター狩りをさせるといったことも可能となっている。
JEU MEDIAによると,「Granado Espadaが先にこの概念を発表したが,実装はイデムの遺産が最初の例になる」という。また「とくにStarCraftのようなRTSに慣れた韓国ゲーマーには,キャラクターの操作感を楽しむと同時に,RTSに似た戦略的な面白みを感じてもらえるだろう」ともいう。 なおイデムの遺産にはこのほかにも,異国的な風景の広大なマップ,モンスターのレベルアップシステム,プレイヤーが直接自分のアイテムを作る"アイテム製作システム"といった,特徴的なフィーチャーが存在するとのこと。
Granado EspadaのMCCシステムに触発されてか,最近開発中のMMORPGは類似のシステムをかなり取り入れているようだ。噂によると,現在開発中のMMORPG「Order Online」では,最大5人のキャラクターをコントロールできるシステムを準備中だという。
一方,オンラインゲーム専門家であるYoon, Young Jin氏は「プレイヤーが多数のキャラクターをコントロールするシステムは,韓国ゲーマーのアイテム収集好きが反映されたものと判断できる。狩りで獲得したアイテムを独占したがるプレイヤー達の希望は強いが,ほかのプレイヤーとのパーティプレイを好む人にはアピールできないかもしれないし,プレイへの集中度が非常に低下するはず」と指摘した。
「イデムの遺産」(Legacy of Edem) →公式サイトは「こちら」 →紹介ページは「こちら」
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