[韓国ゲーム事情#267]オンラインゲームを利用した英語学習が話題に
2004/11/25 17:02
Linglish
Kimの韓国最新PCゲーム事情#267

オンラインゲームを利用した英語学習が話題に(2004/11/24)

Text by Kim Dong Wook特派員

 誰もがマスターしたい英語の学習に,オンラインゲームが積極的に活用され始め,話題となっている。

 NC Soft社は昨日(11月24日),「Lineage」(邦題 リネージュ)の公式サイト「こちら」で,Linegeに密着した英語を紹介するコーナー「Linglish」の公開を開始した
 Linglishは,プレイヤー達が実際にLineageで体験した状況を題材にした英語マンガを掲載していく,教育用コンテンツ。プレイヤー達が楽しく英語を学べるだけでなく,逆に,楽しく英語が学びたい人にLineageを宣伝しようという戦略もあるのだろう。

 また,ポータルサイト「empasu」で提供されているエデュケイションゲーム「英語攻略王」では現在,韓国の教育部(日本でいう文部科学省)長官杯 全国小学生e-learning体験大会を通じて,全国300以上の小学校が公式に参加している。ここでは3万人以上の子供達が,それぞれの学校の名誉をかけて,激しい競争を繰り広げているのだ。
 この英語攻略王は,オンライン上で5人の参加者が,英語の問題で勝負を競うゲーム。"競争から生まれる緊張感と楽しさ" "自然な英語力の向上"の二つをコンセプトにした,エデュケイションゲーム(教育用ゲーム)である。
 出題される問題は,小学生用の英語教科書をベースにした"英会話問題",暗記必須単語を面白い問題に仕立てた"英単語問題",基本的な文法の知識を問う"文法問題",そして"常識クイズ問題"などとなっている。
 ある小学校の先生は,「子供達が親しんでいる"ゲーム的な要素",例えば点数に応じて騎士や魔法師,魔法騎士といった階級が与えられるシステムとか,学力が低い子供のためのボーナス点数システムなどを採用し,彼らが楽しく競争できるようにしている」と話していた。

 そのほか,以前4Gamerで紹介した「Spell Mage」(記事は「こちら」)も,ターンベースのオンラインストラテジーゲームでありながら,エレメントの中に隠されているアルファベットを探し,英単語を完成させて敵と戦うというシステムを持っており,英語力を向上したいゲーマー達から好評を博している。

 あるオンラインゲーム専門家は,「英語学習/教育は親の世代にも非常に関心のあることだが,彼らは幼い子供達に,無理矢理本を読ませたり英語塾に通わせたりすることには,やや抵抗もあるようだ。しかしゲームという若い世代が慣れ親しんだ文化と結合している最近の英語学習ゲームならば,親としてもさほど抵抗を感じないだろう。オンラインゲームは,今後のe-Learningビジネスの核となっていくはずだ」と話している。

上段&中段:英語攻略王,下段:Spell Mage



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この記事へのリンクはこちら
http://www.4gamer.net/news/history/2004.11/20041125170250detail.html