NVIDIA,モバイル用GPU「GeForce Go 6800」発表
2004/11/09 19:46
 NVIDIAは,モバイル用GPUで初めてShader Model 3.0をサポートした「GeForce Go 6800」を発表した。この製品はお馴染みGeForce 6800シリーズをモバイル用にしたもので,ShaderModel3.0対応はもちろん,ハードウェアビデオデコード/エンコード機能(いまだ動いているところは見たことがないが)などGeForce6シリーズの機能を装備している。
 128ビットまたは256ビットメモリバスでGDDR3メモリと接続でき,最大FillRateは3.6G texel/secと,マルチテクスチャ時のGeForce FX 5900 Ultra相当とハイレベルだ(GeForce 6800GTで5.6G texel/sec,GeForce 6800 Ultraで7.8G texel/sec)。発表資料によると,3DMark03で7500〜9000以上のスコアを叩き出すという。コアクロック275〜300MHz,メモリクロック300(DDR2)/600MHz(DDR3)というスペックなので,クロック比どおりGeForce 6800 Ultraの約半分の性能なわけだが,恐ろしいことにモバイル用なのに16ピクセルパイプラインが搭載されている模様(まあ,モバイルできる大きさのPCには積まれないかもしれないが)。
 となると,消費電力が気になるところだが,新たにPowerMazer 5.0を搭載。パフォーマンスモード/バランストモード/パワーセーブモードを選択でき,クロックや電圧を動的に変更したり,ときどきGPUのクロックを0にするなどの積極的なパワーセーブ機構を備えて,消費電力削減に努めているようだ。
 チップは基本的にPCI Expressベースでの接続となる。NVIDIAのMXM(Mobile PCI Express Module)で提供されれば,ノートPCでもGPUアップグレードが可能になる。すでに存在するMXM採用ノートPCでも,おそらくそのまま使用できるものと思われる。
 本格的なShader Model 3.0時代はまだ到来していないが,近い将来必ずやってくる。モバイル用とはいえ,省スペースデスクトップなどでもきわめて有望なGPUといえるだろう。(aueki)





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