アフレコ現場で分かったアクションRPG「ぐるみん」の魅力
2004/11/08 22:12
 2004年11月8日,東京は早稲田の収録スタジオで,日本ファルコムの新作アクションRPG「ぐるみん」のアフレコが行われた。現場には十数人の声優さんのほか,日本ファルコムのプログラマーやシナリオライターなども待機しており,スタジオで「ぐるみん」の魅力について聞けたので,さっそくその内容をお伝えしよう。

 「ぐるみん」については当サイトでも何度かお伝えしているが,ここでちょっとだけ復習しておこう。本作は日本ファルコムが2004年12月25日に発売を予定しているアクションRPGで,イチゴショートケーキが大好きな12歳の女の子「パリン」がオバケの世界を冒険するという話だ。ゲームシステムはユニークなものが多く,BGMのリズムに合わせて攻撃する"クリティカルアタック"や,ドリルを改造して入手する"必殺技",ダンジョンにある"土"を掘ることでドリルがレベルアップするなど非常に個性的なものが採用されている
 これまでの日本ファルコムといえば剣と魔法の世界をテーマにしたものが中心で,今回はかなり珍しいアプローチだが,その理由を現場のスタッフに聞いて納得。本作は「イース」や「英雄伝説」シリーズではなく別のチームが制作しており,今までの日本ファルコムにはない何かを生み出すべく"自由奔放に作れ!"との方針で制作しているのだそうだ。そうしたことから前述したようなストーリー/ゲーム性になったのだという。また新しいチャレンジとして,今回はフルボイスになることも特筆すべき点。実はフルボイスは日本ファルコム初の試みで,今回は十数人の声優を起用していることからも分かるように,その意気込みはかなりのもだ。
 なおスタッフに話を聞いたところ,開発はほとんど終了しているそうで,あとは最終的なゲームバランスの調整と,今回の音声データを乗せる作業だけとのことだ。

 今回はアフレコの現場に行ってきたわけだが,ゲームのアフレコというと,台本のみで個別に収録してあとから合成するパターンが多いが,本作のアフレコは実際にゲームのシーンを見せつつ,掛け合いを行っていた。これが声優さんたちに好評で,シーンが確認出るだけでなく,相手のテンションも分かるため,より役者魂に火がつきました! とコメントする人もいたぐらいである。
 収録の合間に主人公のパリン役の大河内雅子さん,プク役の菅沼久義さんからコメントをもらえたので,簡単ではあるが紹介しておこう。(Murayama)



■大河内雅子(パリン役)
 主人公のパリンは今どきの子供って感じで,おっとりとしていてかわいいです。淡々と突っ込みを入れたりするんですが,パリンなりの可愛さもあって,その二つの要素をどう両立するかにこだわりました。淡々としているだけじゃダメだし,かわいいだけでもダメ。淡々としつつも可愛さをどう出すか? が大きなテーマですね。そのあたりに注目して楽しんでもらいたいです。



■菅沼久義(プク役)
 プクはピノのお兄ちゃん役で,とにかく心配性なキャラクターです。ひょんなことからパリンと出会い,最初は疑いのまなざしで彼女を見ていますが,次第に打ち解けていきます。この心の微妙な変化を意識して演技しています。ちなみに出演回数はパリンに負けてしまいますが,プクは長いセリフが多いので,そのあたりに注目してもらえると嬉しいです。



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