| 2004/10/21 14:00 |
本作「Master of Epic：The ResonanceAge Universe」（以下MoE）は，かつて「ResonanceAge」として作られていた，ハドソンの3D MMORPG。大々的な宣伝こそしなかったものの，本サイトの読者なら知っている人も多いだろう。国産の3D MMORPGとして，かつRvR（国家戦の大規模戦闘）が面白い名作として名を馳せた作品だ。
その後何度かのテストを経て情報公開はぱったり停止。しばらくの沈黙期間のあと，「Master of Epic：The ResonanceAge Universe」として復帰を果たすも，ここでもClosedβの繰り返し。最初から追っていたプレイヤーなどを始めとして"一体いつ製品稼働するのか"というのは，大きな関心を寄せられていた。
そして本日ついに発表されたのは，ハドソンとビー・ビー・サーブの業務提携により，「MoEはBB GamesユーザーおよびYahoo! BBユーザーの独占コンテンツになる」ということ。ハドソンとビー・ビー・サーブの業務提携をきっかけとして，近年Yahoo! BBが強烈に推し進めるコンテンツ強化の一環として，その一端を担う形となる。
発表会の模様はあとにして，まずはもっとも関心があるであろう，本日これから発表される「MoEの今後の展開プラン」の詳細について取り急ぎ触れておこう。
１ 先行オープンβテスト
開始日時：2004年10月28日より（予定）
対象者：BBサーブが提供するゲームサイト「BB Games」のユーザーID（BB-ID）を持っている人
２ Yahoo! BBユーザーおよび契約ネットカフェ限定オープンβテスト
開始時期：2004年12月末ないし2005年1月中旬からを予定
対象：
１ Yahoo! BBユーザー
２ 「Master of Epic」契約ネットカフェ店舗来店者（店舗内での参加限定）
※注 2004年10月28日からYahoo! BBユーザー独占申込期間までの間に，BB Gamesにてオープンβテストに参加したユーザーは，この期間も継続してオープンβテストに参加可能
３ 有料サービス
開始時期：未定
対象：
１ 「BB Games」にてオープンβテストに参加したユーザー
２ Yahoo! BBユーザー
３ 「Master of Epic」契約ネットカフェ店舗来店者（店舗内での利用限定）
まとめると，以上のようになる。"それ正しく言うならオープンβじゃないじゃんか"という突っ込みもあるだろうが，見るべきところはそこではなく「有料サービス」の1番の項目だ。
正式稼働やオープンβテストを今か今かと待っていた人にとって，本日朝方にいくつかのWebに出た情報などから推測されたのは，「完全Yahoo! BB限定」などのネガティブな展開かと思われる。
最終的に事実上そうなってしまうのは（現時点では）確かなのだが，一週間後に開始される予定の"BB Games先行オープンβ"に参加さえしておけば，有料サービス移行後も，Yahoo! BB会員でなくてもプレイすることができる。他社ISPの人にとっては，そこが最初かつ最後のプレイ方法となるので（ネットカフェという選択肢もあるが），ぜひこのチャンスを逃すことのないようにしてほしい。ちなみにこの展開手法から容易に想像がつくように，オープンβから製品稼働にかけてのキャラクターワイプは「しない」というのが，現時点での予定。つまり，10月28日が製品稼働開始，ともいえてしまうわけだ。
オンラインゲームの歴史に名を残すほどClosedβを繰り返してきた本作だが，ついに正式稼働する日がきた。一般プレイヤーにとっては最良の形ではない展開かもしれないが，国産の3D MMORPGがその流れを絶やすことなく製品稼働までこぎ着けたのは，純粋に嬉しい限りだ。
ISP限定のオンラインゲームは今までにも数多くあったが，その大半は，途中から一般公開されたり，栄えることなく動きが途絶えたりというネガティブな道を辿っている。長い歴史を誇るMoEも，これからが新しいスタートだ。公約されている"多種に渡る時代"の実装を始めとし，絶えることなく進化し続けていってほしい。（Kazuhisa）
→「Master of Epic」の情報一覧は「こちら」
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