2004/09/25 05:23 |
日本のゲーム市場は明るい展望があると前向きな考えと,ネットワークへの移り変わりが重要という意見を述べた和田氏
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東京ゲームショウ2004の会場となる幕張メッセに隣接する幕張プリンスホテルでスクウェア・エニックスがビジネスカンファレンスを開催した。このカンファレンスは,流通関係者やアナリスト,投資家などに対してのプレゼンテーションの意が強いものだが,こういう場では意外なネタが飛び出してくることも多い。 コンシューマタイトルを多く扱う(タイトル数自体も多いが)同社。PC&オンラインゲームを扱う当サイトにはあまり関係ないモノばかりかと思っていたところ,カンファレンス終盤で「おおっ」と思わせるネタが飛び出した。
まずカンファレンスは,スクウェア・エニックスの代表取締役社長の和田洋一氏のスピーチからスタートした。和田氏はいくつかのデータを提示しながら,現状の日本ゲーム市場規模が飽和状態にあるという説を打破する意見を述べていった。 それは,ここ10年で世界のゲーム市場は3倍に膨れ上がったが,日本のゲーム市場が3倍に到達していなく,そこだけを見た場合は確かに日本市場は落ち込んでいるが,それはあくまでも比較論に過ぎず,実際は着実な伸びを見せているというもの。また,グラフィックスが2Dから3Dへの遷移などでコンテンツも変化したこと,デジタル販売という新形態が市場を大きく変えたファクターとなったことから,今後の10年で,ゲーム市場はスタンドアロンからネットワーク(すべてではない)へと確実に移り変わり,ユーザー間のコミュニケーションが重要になってくると述べた。そして,そのネットワークゲームへ同社が取り組んでいる一例としてファイナルファンタジーXIを出し,先日稼動を開始した拡張パック「プロマシアの呪縛」と欧州でのサービス開始による会員数の増加(同時接続者数が17万以上)を強くアピール。ネットワークゲームの需要があるとした。 最後に和田氏は,携帯端末(電話,PCなど)でゲームが認知され,それに接する機会が増えれば,ゲーマー潜在層の獲得に繋がっていき,大きく市場を拡大していくのではないかというポジティブな考えを披露して締めくくった。
その後は,2004年度下半期に発売される予定の各タイトルを,執行役員の橋本真司氏とそれぞれのプロデューサーが解説していった。しかし,ここはコンシューマタイトルが多いので割愛。 カンファレンス後半に入ると,いきなり「これはPCタイトルですが,MMORPGの最強作」という前置きに続いて,「エバークエスト II」の紹介が始まった。そこではプロデューサーのSage Sundi氏とSony Online EntertainmentのJohn Smedley氏が登場。 Smedley氏は「スクウェア・エニックスという素晴らしいパートナーを得られて嬉しい」とコメントし,一方のSundi氏は,「スクウェア・エニックスとSOEが最大限の努力と力を振り絞って作ったことが同作の一番の特徴」とコメント。両者共に,同作にかける意気込みを述べた。 そしてサービス開始を2005年度初頭の予定とし,βテスト開始を年内(12月)に行いたいと述べ,アバウトながらも目安となる時期の発言が飛び出した。いままでSundi氏の口からリリース時期とβテスト開始時期がオフィシャルには出てこなかったので,ここでは大きな情報として扱いたいと思う。
カンファレンスでは,これ以外の「フロントミッションオンライン」(予定)や先日突然発表された「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」などのPCタイトルの紹介はなく,我々にはちょっと残念なカンファレンスとなってしまった。 ちなみに,カンファレンス参加者には,エバークエスト IIのスターターキットが配られた。これは同社のブースでも配布されているものだが,配布分は数に限りがあるとのことなので,必ず入手したい人は,25日の午前中に足を運ぶのがいいかもしれない。(Seal)
エバークエスト IIのβテスト開始時期について言及したSage Sundi氏(画像中央)。画像右は,同社のプロデューサーが一同に会したなんとも豪華な瞬間だ
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