[韓国ゲーム事情#235]Joyon社,中国市場をターゲットにしたオンラインゲーム「天下」を発表
2004/09/14 20:47
Kimの韓国最新PCゲーム事情#235

Joyon社,中国市場をターゲットにしたオンラインゲーム「天下」を発表(2004/9/14)

Text by Kim Dong Wook特派員


 MMORPG「巨商伝」を開発し,韓国ではサービスも行っているJoyon社は,中国市場をメインのターゲットとして開発中のオンラインゲーム「天下」で,中国のQunHao Netcom Technology社と輸出契約を結んだと発表した。契約条件は,手付け金として60万ドル(約6600万円),ランニングロイヤリティ25%となっている。

 2003年末から開発されているという「天下」は,韓国初の"輸出用オンラインゲーム"という点で注目されている。オンラインゲームが海外に進出する場合,"テキストメッセージ"や"アイテム名"など,一部分だけが現地の事情に合わせてローカライズされるのが一般的だ。しかし「天下」の場合は,中国の歴史や土壌,文化,言語など,企画段階から徹底して中国のゲーマー達の好みに合わせて制作されているのである。

 巨商伝の経済システムを継承しつつ,"軍師"と呼ばれる補助キャラクターを最大12人雇えるというシステムを搭載するなど,戦闘要素が大幅に強化されている。また馬や"霊物"と呼ばれるものなどに乗れる"Ride System"も本作の特徴の一つで,さまざまな乗り物に搭乗して移動/戦闘できるなど,スピード感のあるゲーム展開が魅力となりそうだ。

 本作の企画プロデューサーであるAn, Hyung In氏は,「古代中国に実在した軍師達を雇用し,自分だけの軍団を組織して中国の全土を占領していく妙味を味わえるゲーム」と説明し,「巨商伝が韓国で好評を博しているように,中国にターゲットを絞った本作も,中国で良い反応を得るだろう」と話している。
 また本作の中国でのサービスを担当するQunHao Netcom Technology社の関係者は,「中国でサービスされているオンラインゲームの大半は非常に暴力性が高く,政府の規制も年々強化されている。しかし本作は,戦闘もあるものの経済的な要素が強く,中国のゲーマー達にも受け入れられるだろう」と語った。




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