2004/07/17 11:00 |
2004年7月17日から東京上野の国立科学博物館で開催される「テレビゲームとデジタル科学展」での特選映像をお届けする。コンピュータ草創期から現在に至るまでのコンピュータの進化をゲームという視点から追っているイベントだが,もはや伝説の存在というような世界初のテレビゲーム,世界初のコンピュータゲーム,世界初のアーケードゲームといったモノを直に見られるという意味では貴重なイベントだ。ここではそこで展示されている伝説のマシンたちの動作や最新ゲーム制作現場,未来型試作ゲームの様子などレア映像を紹介したい。(aueki)
→Tennis for Two(MPEG1:7.88MB) →Spacewar!(MPEG1:4.73MB) →Computer Space(MPEG1:4.41MB) →グランツーリスモ(MPEG1:31.3MB) →ユビキタス・ゲーミング(MPEG1:11.8MB)
左:世界初の「テレビゲーム」とされているTennis for Twoの再現映像。これはアメリカのブルックヘイブン国立研究所にいた物理学者ウィリー・ヒギンボーサムの作品で,テレビゲームとされているが実にはオシロスコープ内で動いている。CRTを表示デバイスに使った最初のゲームだ。内容はサイドビューのテニスゲーム。税金でこういうのを開発していたというのもうらやましい
中:PDP-1というミニコン上で動作していたSpacewar!というゲーム。これは世界初の「コンピュータゲーム」とされている。当時,表示デバイスとしてのCRTは導入されたばかりで全米で50台しか導入されていなかったそうだ。そんな高価なマシンを使ってMITの学生がゲームを作ったわけだ。ゲーム内容は2機の宇宙船によるミサイルの撃ち合いとなっている。なお,ビデオでは操作してる人がいないのでゲーム画面とはいえ,ただ2機がぶつかってGameOverの繰り返し。とりあえず実機での貴重な動作映像ということで
右:こちらは世界初の「アーケードゲーム機」,Computer Spaceでのゲーム映像。内容はお馴染みのアステロイド系のゲームだ
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左:Playstation2の人気タイトルであるグランツーリスモシリーズでの開発過程を示す映像。クルマのモデリングからコースのモデリング,挙動シミュレーションなどの最新ゲームの作成過程が示されている
右:会場全体を使われて行われたユビキタスロールプレイングゲームの解説ビデオ(部分)。デジモンの世界をアレンジしたもので,手にウォール・ストーンというデバイスを持ち,特定の場所に対応したイベントをこなしていく。赤外線での位置補足システムとワイヤレスレシーバにより,移動キーなどをなくし,実際に自分が移動するというスタイルを取り,さらにボタン類もなくし,デバイスを「振る」「傾ける」といった動作によって体感的に操作を行う。開発は東京大学先端科学技術研究センターと凸版印刷によるものだ
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