e-Racerタイムアタック攻略 第三回

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12th Oct.2001

「Town Centre」のコーナー攻め方講座 2

 前回では「Town Centre」のコーナーの攻め方の前半部分を紹介した。今回はコース後半の攻略をしていこう。後半は中速,高速コーナーで構成され,リズミカルな操作が必要なコーナーが多い。タイムに大きく影響の出るであろうコーナーについて前回と同様に連続ショットで解説をしていこう。Itas Sprint-XS(AT)をチョイスして解説していくので,タイムアタック攻略第二回と合わせて走り方の一つの例としてタイムアップの参考にしてほしい。

4 ゆるい右コーナー→ストレート→右,左コーナー
 連続ヘアピンを抜けるとゆるく右に曲がり,その後に長めのストレートがある。このコーナーを曲がるときに芝生をショートカットしていくのがよいのか,コース通りに走ったほうがよいのか迷う部分でもある。芝生をショートカットしたほうが,多少の速度低下はあるものの,コース通りに走るよりも速く抜けられるだろう。
 ストレートの後には,右,左と続く小さいコーナーが待ち構えている。最初の右コーナーはストレート後ということもあって,オーバースピードで進入しがち。連続ヘアピンと同様にアウト側からブレーキングをして進入したり,コンピュータマシンと同様にフェイントを使っていったりと,走り方の選択ができるコーナーだ。
 注意することは,右コーナーを曲がり終わったときに,あまり左にふくらまないようにすることだ。二つめの左コーナーをあらかじめ考慮して右コーナーを抜けていくことが必要だ。右コーナーを曲がり終わったときにあまり左へふくらむようなラインを取ってしまうと,次の左コーナーで必要以上にドリフトしてしまったり,アウト側の建物にぶつかる可能性が高く,この後に続くコーナーにも影響が出てしまうので注意したい。

1)
フェイントを使わないほうが安定したコーナーリングを行えるが,その場合はかなり手前からブレーキングして速度を落としたほうがよい
2)
ブレーキを離し,アクセルオフの状態で右側の壁にマシンを向ける。アクセルを踏まないのは,アウトに膨らむのを防ぐため

3)
マシンがコーナーに入り,再びアクセルを踏み込んでいくときにアウト側に膨らみそうであれば,アクセルを離してコース中央付近にマシンが立ち上がるようにアクセルコントロールする

4)
コース中央にラインどりをしたのは次のコーナーのことを考えて。あまり左寄りにマシンがあると,次の左コーナーでステアリング操作が多くなってしまう
5)
左コーナーもまたイン側ギリギリを通るようにし,あまりリアを流さないようにコントロールして立ち上がろう

5 ゆるやかな右,左コーナー→右,左,右の連続コーナー
 ここは右,左,右と3つのコーナーが連続的に配置されている難しいポイントだ。このような連続したゆるいコーナーでは,ステアリング操作は最小限にし,ドリフトさせないようにして直線的に抜けることがタイムアップへの近道だ
 各コーナーともクリッピングポイントを少し手前にして,壁ギリギリを通過していくのが望ましい。しかし,あまりにも攻めすぎてしまうと壁に当たってタイムロスとなってしまうので注意しよう。繰り返し練習して,リズミカルにマシンをコントロールしていくのがいいが,ワンミスしてリズムが狂うと,タイムに大きな影響を与えてしまうシビアなコーナーともいえる。このように微妙で正確な操作が必要な場合は,ステアリング操作をするときに一瞬だけアクセルオフするとマシン挙動を安定させられるだろう

1)
最初のゆるい右コーナーへは,コース中央からアクセル全開で飛び込む
2)
右コーナーの壁際を抜けて,次のゆるい左コーナーにマシンを向ける。この時アクセルを調節(一瞬離す)してやるとマシンを安定させやすい

3)
ブレーキングで速度を調節しつつ,次のゆるい左コーナーに向けての準備を始める。それほどスピードダウンさせる必要はないだろう

4)
続けてゆるい右コーナーがあるが,短いトンネル内ではコース中央寄りを走る。この時はアクセルは離した状態だ
5)
コーナーの角をなめるように抜ける。あまり寄り過ぎると接触してアウト側に弾き出されて大きくタイムを失うことになる。ここまで寄れれば立ち上がりのラインも直線的になり,加速速度も上がるだろう

6 連続した二つの右コーナー→最終コーナー
 いよいよTown Centreの終盤のコーナー。ここは連続した二つの右コーナーがあり,そして最終コーナーへと続く。
 二つの右コーナーは,大きな一つのコーナーとして走り抜けるのがいい。アウト側から右コーナーの角にマシンを向け,そのまま大きく回りながら次の右コーナーの角に向かってアウト側へ抜ける。大きな弧を描くようなイメージで走るといいだろう。
 右コーナーが終わると,すぐに最終コーナー(左コーナー)を曲がらなくてはならないので,マシンを右側に寄せて,左コーナーギリギリを通り,アウトに抜けるように走り抜ける。他のコーナーと比べるとさほど難しくない印象を受けるが,できる限り加速のきくライン(ステアリングを切っているとストレートでの加速が悪い)で曲がらなければならないコーナーとなっているのだ。

1)
二つ連続する右コーナーを1つのコーナーとして曲がりたいので,アウト側から大きく右コーナーに入る
2)
アクセルを踏み込んだまま右コーナーに進入する。アンダーステア気味でアウトにふくらむようなラインが理想的だ

3)
アクセルを踏み込んだまま,大きく回り,次の右コーナーに向かっていく。アンダーステアだからといってステアリングを更に切り込むことは避け,アクセルを一瞬,戻すことによってマシンの向きを変えていこう

4)
右の壁に気をつけながら,直線的に抜けられるラインで立ち上がる
5)
最終コーナーに向けて,急いでマシンを右側壁沿いに寄せる

7 おまけ:スタートライン→2周目の1コーナー
 2周めの1コーナーへの進入速度がタイムアタックコンテストの中で,唯一攻め方の違いの出るコーナーだ。コーナー入り口は狭く感じるが,その先は広場になっているので,ブレーキを掛けて速度を落とす必要はない。スタートラインにあるポール手前までアウト側を走り,そこから一気に1コーナーの角に向かって飛び込む。この時,必要以上にドリフトしてしまう場合があるが,一瞬のアクセルオフで綺麗なラインを描いてコーナーを抜けていけるだろう。
 今回はコース後半を攻略してきたが,後半で難しいコーナーはポイント4ポイント5の二つ。ここをタイムロスなしで2LAPとも走り抜けることができれば,大きくタイムアップにつながってくるはず。
 以上,タイムアタックの舞台でもあるTown Centreのポイントとなるコーナーを攻略してきたが,今回の攻略した走り方がベストということはない。また,マシンも2種類用意されているので,プレイヤーによって好みの走り方やライン取りも異なってくるだろう。本攻略を参考にして,自分なりに煮詰めていってほしい。

 最後に,タイムアップにつながるであろうアドバイスを簡単にまとめておこう。

  • フェイントを使う場合は,コンピュータ車ほど急激に挙動を変える必要はない。必要以上にドリフトさせると逆にタイムロスする可能性が高い。一瞬だけブレーキを併用するのも効果的だ。
  • コーナー進入の際に,一瞬だけアクセルオフしてみると,マシンの安定性が上がって狙ったラインにマシンを向けられる。ステアリングを切るタイミングと合わせて使う必要があるが,ステアリングを切っても曲がりが悪い時は試してみてほしい。

 第一回から続けてきたタイムアタックコンテスト攻略だが,少しでもタイムアップのお役に立てれば幸いである。今回の攻略で目指したタイムは1分14秒〜16秒台。そこからどこまでタイムを短縮していけるかは,プレイヤーの努力と,2LAP(約3分半)をいかに集中してミスをしないで走りきるかというところにかかってくるだろう。さあ,優勝を目指してもう1ラップだ!

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