[E3 2004#144]ロシアのパブリッシャBukaのブースレポート#2 - 2004/05/19 17:53


 E3で展示されたBuka Entertainment社の新作ゲーム一挙紹介の続き。第一弾「ここ」で紹介した作品が,もっぱらリアルな世界を扱ったものだったのに対し,今回はSF,ファンタジーものを中心にご紹介。今回は4タイトルをどうぞ。(松本隆一)




Hellforces(2005年春発売予定)

 代替エネルギーの実験中,ある学者が人間の肉体から魂を取り出しそれをエネルギーに変える,という,かなり豪快な方法を開発する。ところが,その魂を取り出された肉体がゾンビに変わり,人々を襲い始めたのだ……。
 「Hellforce」はそんな荒廃した世界を舞台にしたホラータッチのFPS。ただバリバリ撃ちまくるだけでなく,数多いムービーシーンや多数のNPCが物語るように,ストーリー展開も重視したものになるとのこと。背景となる場所も,秘密研究所からジャングルまでと多彩。ロシア製のホラーFPSがどんなゲームになるのか楽しみだ。
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Operation:Matriarchy(2005年春発売予定)

 「Operation:Matriarchy」は,遠い未来,遠い惑星を舞台にしたダークなSF。外宇宙から来たウィルスによって惑星Velianのすべての女性はミュータントに変身。男達は殺されるか,単なる生殖の道具として細々と生かし続けられることになった。
 主人公は,惑星連邦政府から調査を任せられた一人の兵士として,いまや謎めいた女系社会となってしまった惑星Velianに降り立つという,かなりユニークな設定。ゲームの内容そのものはFPSで,数々の未来兵器や惑星表面の暗いムードなど,かなり良い雰囲気。謎のウィルスの秘密を暴け。
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Pathologic(2004年冬発売予定)

 続いて紹介する「Pathologic」は,人里離れたロシアの奥地にある奇妙な村を舞台にしたホラーアドベンチャー。担当者によると,このゲームの一番の特徴は凝ったシナリオとのこと。モスクワでも有名な劇作家を起用し,これまでのアドベンチャーにはなかったようなプロットを紡ぎ出しているのだ。
 それだけでなく,FPSのようなアクションシーンや,ロールプレイングの成長要素も絡め,単純な謎解きではなく,ゲームならではの面白さも追求している。グラフィックスもヨーロッパタッチの暗く沈んだ雰囲気で,好きな人にはたまらないはずだ。
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Battle Mages:Sign of Darkness (2004年冬発売予定)

 「Battle Mages」は,ヒューマン,オーク,エルフ,ゴブリンといったお馴染みの種族がそれぞれの魔法を使って激しく戦うRTS。2003年12月に発売されて以来,順調に売れ続けているようで,成長の要素を持つ新しいタイプのRTSとしてファンも増えつつあるとか。
 拡張パックにあたる「Battle Mages:Sign of Darkness」では,勢力ごとに新たな四つのキャンペーンが加えられたり,シングルプレイ,マルチプレイ用にマップが追加,あるいは新しい種族としてドワーフとアンデッドが増えるなど,十分な量的拡張が行われることになりそうだ。
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