[E3 2004#041]EAが贈る無名RTS「Armies of Exigo」のデキは? | - 2004/05/15 03:09 |
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Armies of Exigoの基本システムは,資源となる木材,金鉱,宝石(マナ)を採掘して施設を建て,ユニットを増やしたりテクノロジを進歩させて領土を拡張していくというトラディショナルなものだ。 特徴的なのは,ほとんどのマップが地上と地下の二重構造になっており,ところどころで洞窟などによってつながっているということである。地下は,入り組んだトンネルのようになっており,金鉱や宝石鉱に加えて木材の代用となる巨大マッシュルームも揃っている。こうして,地上と地下を同時に拡張しながら敵との交戦に備えるのだ プレイヤーが使える軍勢は三つあり,騎士やウィザード,エルフなどから構成されるThe Empire,オーガ,トロール,リザードマンなど凶暴なユニットで構成されるThe Beast,そしてダークエルフやアンデッド,触手がある生物などのThe Fallenである。The Fallenなら地下の活動が得意だったりと,それぞれの得手不得手も当然のごとく用意されている。 東欧の開発チームらしくアニメーションやテクスチャの書き込みは細かく,ユニットや施設の見た目も良い。マップの二重構造と聞いて操作が複雑に感じるかもしれないが,インタフェースの左側が地下,右側が地上という二つのミニマップが用意されており,緊急事態が起こればその場所がフラッシュして教えてくれる。ただ,地下開発に手を抜きすぎるとプレイヤーの陣営背後に敵が突然現れるということも予想され,多角的な戦略になったといえるだろう。 また,ユニットによっては地下へのトンネルを掘れる能力を持つものもあり,ゲームが進むほど上下の階層もアクセスしやすくなっていく。さらには,地上の橋が落とされて地下からしか対岸に進めなくなったり,敵ユニットにダムが破壊されて地下に洪水が起こったりもするらしい。The Fallenは地下で能力が増大するので,戦闘する場所も考慮しなければならないだろう。魔法が使えるユニットには,火山や地震などを起こして地形さえも変化させてたり,地下から地上に向けて有毒ガスのバブルを放ったりと,攻撃パターンもさまざまなものになる。 Armies of Exigoのデモをひと通り見ると,スクリプトによる演出や派手な効果はないものの,失敗しそうな要素も見当たらない堅実なゲーム性を持っているようだった。このソフトをElectronic Arts本社で監修するプロデューサーによると,同社は今後も隠れた才能や良作を発掘していくとのことで,社内でのArmies of Exigoへの期待も悪くはなさそうだ。(奥谷海人) →「Armies of Exigo」の記事一覧は,「こちら」 |