本作は，2002年2月にメディアクエストより発売された「レイシアン〜真実を求めて〜」の外伝的続編に当たるタイトル。主人公である女魔道士のレイナや，エルフに育てられた戦士（傭兵）エル・クライアントなど，個性的なキャラクター達の活躍を描いている，正統派のシングル用アクションRPGである
「イース」や「ツヴァイ」といった作品を彷彿とさせる2Dベースのゲームシステムを搭載しており，基本的には，町中で情報を集めたり装備を調えながら，さまざまな冒険や事件に乗り出していく形。アクションRPGということで，小気味良いテンポの戦闘が大きなウリの一つとなる本作だが，さらに特徴的なのは，アクションRPGながらも最大4人までのパーティが構成されるというところだろう。
これは，プレイヤーが操作する主人公レイナ以外のキャラクターが，独自のAIによって自動で戦闘をサポートしてくれるというもので，感覚的には，ナムコの「テイルズ・オブ・ディスティニー」の戦闘システムに近い感じ。例えば，モンスターが近くに出現すると，各キャラクターは勝手にモンスターに駆け寄り，それぞれが自らの特技を駆使しながら随時攻撃を行ってくれるわけだ。派手なエフェクトと相まって，戦闘描写はかなり賑やか。連続で敵に攻撃を叩き込むコンボシステムや，ルーンストーンの組み合わせにより発動する魔法システムも用意されており，アクション性という面では，なかなかに凝った作りになっているようだ。
ゲーム中やイベントで使われる音楽は，韓国のゲームサウンド界の雄である"TEMPチーム"が制作に当たっているなど，韓国産シングルRPGの大作といえる本作。興味がある人はぜひチェックしておくといいだろう。（TAITAI）
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