[TGS2003 #05]韓国ブースPart1 「Seal Online」でNTTもオンラインゲーム分野に本格進出 - 2003/09/27 02:39

 日本に向けての進出がなにかと活発な韓国PCゲーム群だが,今回の東京ゲームショーでも,これまでのE3などと同じように韓国ゲーム産業開発院が音頭を取る形で,幾つかのゲームがまとめてブースで紹介されていた。順を追って早速紹介していきたい。

「Seal Online」でNTTもオンラインゲーム分野に本格進出

 韓国ブースの中で最も大きなスペースを構えていたのが,NTT東日本・NTT西日本による「Seal Online」の展示コーナーだ。
 Seal Onlineは,韓国のデベロッパGrigon Entertaiment社が開発を手掛ける3D MMORPGで,セルシェーディングで表現されコミカルな世界観とかわいらしいキャラクターが特徴的な作品。またアクション性が高いゲームシステムもポイントで,簡単な操作一つで自在に技を変化させていけるという,ちょうど格闘ゲームにも似た"コンボシステム"を搭載しているなど,MMORPGながらも軽快なプレイ感覚が楽しめる非常にユニークなタイトルだ。。
 明るい色調のゲーム画面が目を引く本作には,数千種類のイベントが用意されており,プレイヤーの選択した職業やプレイの状況によって,さまざまなイベントが発生する。ちょっとしたお使い的なものから,レアアイテムを獲得するためのもの,中には何人もの仲間を集めて挑まないといけないものなど,イベントシステムは,Seal Onlineの中でも大きな特徴の一つのようだ。
 プレイヤーが選択できる職業は,戦士,騎士,僧侶,魔法使い,芸人,鍛冶屋,調理師の7月。服装や髪型を自由に選べる"アバターシステム"を搭載しており,個性的なキャラクター作りが可能になっている。また新しいフィールドやモンスター,アイテム,職業などをサービス中に随時追加させていく予定で,ちょっとしたストーリーも絡めたイベントなどの仕掛けも行っていくとの話。ユーザーフレンドリーな運営やサービスが大事,と言われるMMORPGだが,本作においてその辺りは抜かりなさそうな様子だ。

 さて,なぜNTTがゲームを? と感じるユーザーも少ないかもしれないが,NTTが本作を扱う背景には,日本で高速回線網が整備されつつあるなか,その高速回線を利用した魅力的なコンテンツやアプリケーションへの期待/要望が高まっているという,現在の国内の状態がある。NTTは2003年6月に韓国ゲーム産業開発院との提携を発表しており,今後同社の運営する「GAME on フレッツ」において,積極的にオンラインゲームを取り上げていこうという姿勢。Seal Onlineは,その第一弾ソフトという訳なのである。
 またこのSeal Online,実は本作の日本語版公式サイトが先日(2003年9月25日)にオープンされており,それに伴って日本語版βテストも,フレッツ会員のみの限定的にサービスが開始されている。ただフレッツ会員しか遊ぶことができないのか?という質問に対しては,別にNTTがコンテンツオーナーという訳ではないので,フレッツ会員以外のユーザーも遊べる展開も考えられるという話。NTTとしては,フレッツという快適な環境で遊んで貰える利点を,ユーザーに広く認知していってほしい考えのようだ。思えばSeal Onlineは,比較的アクション要素の強い作品なだけに,そういったユーザーに対する回線品質の良否についてのアピールも,もしかしたらあるのかもしれない。(もちろん,フレッツだとクライアント自体のダウンロードも速い訳だが)
 ともあれ,フレッツ会員でなおかつ本作に興味があるユーザーは,さっそく公式サイト上からβ版をダウンロードしてみるとよいだろう。(TAITAI)


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