[TGS2003 #01]新発表盛りだくさん! スクウェア・エニックス「オンライン戦略発表会」#1 - 2003/09/26 23:18


 本日9月26日の午前11時より,幕張メッセのすぐ近くにあるホテル・ザ・マンハッタンにて,スクウェア・エニックスによる「オンライン戦略発表会」が行われた。
 まず壇上に上ったのは,同社の代表取締役社長である和田洋一氏。現在のオンラインゲーム業界の状況や同社のオンラインゲーム事業への意気込みなどが語られたわけだが,まぁforGamer読者にとってはさほど面白い話ではないと思うので,いつものようにバッサリカット。ただ和田社長から,同社の"フラッグシップ"であるという「ファイナルファンタジーXI」の今後のスケジュールの発表があったので,それは紹介しておこう。
 まず本日(9月26日),PC向けのオフィシャルベンチマークソフトの第2弾が世界同時公開された。これはすでに当サイトの「こちら」に掲載したので,ぜひご確認を。
 それ以降のスケジュールは,以下の通り。

<2003年10月中>
・高ランクミッション,各国クエストなどの追加
・「くつろいで座る」などの新モーションを実装
・新コール音追加
・ほか,多数
・北米でWindows版を発売,10月末にサービス開始

<2003年12月>
・未公開の「裏エリア」の解放
・レベル上限を75に引き上げ

<2004年1〜3月>
・コンクエスト(国家間の勢力争い)として,対プレイヤー戦を実装
・北米で,PlayStation2版を発売

 裏エリアというのは,通常のエリアに似た別の世界だという。見た感じはほぼ同じなんだけど,どこか違う。例えば,"いてはいけないモンスター"が登場するのだという。
 また多くの人が気になるのが,対人戦の導入だろう。といってもむやみやたらとPK(Player Killing)ができるわけではなく,所属する国家と,敵対する国家との戦いという形でのサポートとなる。
 ところで北米で発売されるPlayStation2版に関して,和田社長から「もしかしたら,ハードディスクにプリインストールという形で販売するかもしれない」という発言があった。というのも,コンシューマユーザーはゲームのインストールという行為に不慣れで,ゲームを始める前からつまずいてしまう人が少なくないから。確かに,つなげてすぐ遊べるのであれば,この手のゲームの初心者でも安心だろう。

 ところでこのあと,和田社長からPlayOnlineの"三つのマルチ"についての話があった。これも面白いので,軽く紹介しておこう。一つは,プラットフォームのマルチ。つまりPC,PlayStation2,そして携帯電話といったプラットフォームに関係なく,PlayOnlineのサービスを受けられるようにしたいという。具体的には,携帯電話でファイナルファンタジーXIのチャットに参加したり,フレンドリストをチェックしたり,ゲーム中の簡単な指示を出せたりするようになるとのことだ。
 次は,国境を越えたサービスという意味でのマルチ。スケジュールを見ての通り,近い内に北米でサービスが始まるが,今後韓国など,世界中のオンラインゲームが盛んな国にも広げていくという。
 そして最後は,複数のゲーム間の垣根を越えたコミュニティ,という意味のマルチ。まぁこれに関してはPlayOnlineのスタート当時から話があったのだが,実際問題,本格的なゲームがファイナルファンタジーXIしかなかったので,絵に描いた餅となっていたわけだ。しかしこの発表会でいくつかの新作が発表され,ついにこの構想が実現するというわけ。
 さて。新しく発表されたタイトルについては,次のNewsをお待ちあれ。(Iwahama)

「ファイナルファンタジーXI ジラートの幻影」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

© 2002, 2003 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.


友達にメールで教えよう!
←Back to Daily News
←Back to News Archive