「ウルティマX オデッセイ」のアビリティシステムについて | - 2003/08/30 12:07 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
先日電撃発表された「ウルティマX オデッセイ」(以下,UXO)について,当サイトにも多くの質問が寄せられている。しかし,アメリカで行われたイベントで発表された以上の情報はまったく出てこないのが現状だ。 しかし逆にいえば,すでに発表されている事柄について,さらに深く掘り下げることは可能である。 そこでここでは,本作におけるクラス"ディシプリン"とその技能である"アビリティ"について掘り下げて紹介しよう。 ディシプリン(discipline)とは,「ここ」や「ここ」で紹介した四つのパス(道)ごとに用意された,専門分野のこと(ただし日本人には馴染みの薄い言葉なので,日本語版では違った言葉になるかもしれない)。 だから本作の場合,ナイトやドルイドというのは本来"専門技能のまとまり"のことであり,ナイトの技能に長けているキャラクター(のクラス)を,"ナイト"と呼ぶわけである。 ……といってもピンと来ないと思うので,順を追って,具体的に説明していこう。 まずプレイヤーは,キャラクター作成時に一つのパスを選ぶ。このパスは,プレイ開始後に変更できないので,どういったキャラに育てたいかをよく考えたうえで,慎重に選ぶべきだろう。 で,例えばパス・オブ・ブレードを選んだとすると,バーバリアン,ナイト,ブレードマスターという三つのディシプリンのアビリティ(能力:ほかのゲームでいうスキルやスペルに当たる)を習得可能になるわけだ。
アビリティの習得方法も,ディアブロIIとほぼ同じ。つまりアビリティの習得は,レベルアップ時に獲得するアビリティポイントを割り振ることで行う。 またこのアビリティポイントを習得済みのアビリティに割り振れば,そのアビリティを強化できる。一つのアビリティに割り振れる最大ポイントは,10だ。 ディアブロIIのスキルシステムとUXOのディシプリン/アビリティとの最大の違いは,後者がツリー構造ではないことだろう。 UXOでは,一つのディシプリンにつき12種類のアビリティが用意されているのだが,これはさらに,三つずつ6段階のアビリティレベルに分かれている(※)。そこで例えば,バーバリアンのレベル1のアビリティ(つまり3種ある)に,合計で6ポイント割り振ると,もう一段階上のアビリティが使用可能になるというわけだ。 ※……つまりアビリティのスロットは3×6で,合計18種類ありそうだが,正式サービスリリース時にはそのうちの12種類のみ使え,残りの六つは将来的に追加される予定。18あるスロットのどこに12のアビリティが入るかは未定とのことだ。
数字は,あるアビリティに割り振られたポイントを表している。このキャラクターの場合,バーバリアンのディシプリンに最も多い14ポイントを割り振っているが,レベル2のアビリティには2ポイントしか割り振っていないため,レベル3のアビリティは使用できない。一方ナイトのディシプリンを見ると,レベル2のアビリティにも6ポイント割り振っているので,レベル3のアビリティが使用できる。 だから,同じパス・オブ・ブレードを選んだキャラクターでも,三つのディシプリンのアビリティを平均的に学んでいるキャラより,バーバリアンのアビリティに特化したキャラほうが,より高レベルのアビリティを使用できることになる。 先ほど「ナイトの技能に長けているキャラクターを,"ナイト"と呼ぶ」と書いたが,具体的には,このアビリティの習得状況に合わせて,称号のようなものが用意されることになりそうだ。 さて,ここまで紹介したのはディシプリン専用のアビリティについてだが,これとは別に,全ディシプリン共通のアビリティも存在する。それが,徳のアビリティだ。 徳のアビリティも基本は同じで,アビリティポイントを割り振ることで強化できる。この徳のアビリティは,八つの徳×3種の,計24種類が用意される予定だ。 しかしゲーム上で徳のアビリティを示す画面を呼び出すと,徳ごとに四つのアイコンが表示されている。この四つめのアイコンは,手持ちのアイテムに徳ポイントを付与するためのもの。アイテムに徳ポイントを与えることで,「慈悲の鎧」「正義の剣」といったものを作り出せるとのことだ。 これでアビリティの合計は, 4(パス)×3(パスごとのディシプリン)×12+8(徳)×3 で,168種となる。 さらに,アセンション(昇天)後にフォロワー(弟子)を作ることで,"アディショナルアビリティ"を使用できるようになるようだ。ただこれは,自動的に発動する(パッシブ)ものになるそうで,ほかのアビリティとは違うものと考えたほうがいいだろう。 今回の追加情報は,ここまで。なお,ここに掲載したのは,α版とさえいえないバージョンでの情報である。正式リリース時には,跡形もないほどガラッと変更されている可能性もあることを,ご了承いただきたい。(Iwahama) →「ウルティマX オデッセイ」リード・デザイナー,ジョナサン・ハナ氏のインタビューは,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」のScreenshots集は,「こちら」 →「ウルティマX オデッセイ」の速報5連発など当サイト内の記事一覧は,「こちら」 (C) 2003 Electronic Arts Inc. All rights reserved. |