[ECTS総力レポート#08]セルシェーディングを駆使したアクションゲーム「Drake」 | - 2003/08/29 16:36 |
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Idol FX社は,スウェーデンを基盤にする新興の開発チームで,劇画的なアクションシューティングゲーム「Drake」を開発している。 この作品は,7月に北米のMajesco社が販売提携をしたばかりだが,ヨーロッパ地区ではVivendi Universal社が手掛けることになったようだ。 Drakeは,セルシェーダーによってフラットに加工された3Dグラフィックスと,爆破や叫び声が文字になって現れるシステムが,UBI Soft社の「XIII」を連想させる。ただしDrakeは第三人称視点型のアクションで,黒いレザーコートを身にまとった主人公が「Max Payne」のような雰囲気を醸し出している。 このドレイクという主人公は,「99ドラゴンズ」というクランに属していた彼の仲間が次々と殺されたことから,復讐に燃えたぎっているという設定。彼は不死の力を得ているということだが,ゴシック風のアートもあることから,ゲーム開始以前に吸血鬼のターゲットになってしまったのだろうか。ともかく彼は,自慢のカンフーアクションを存分に発揮しながら,仲間を殺した黒幕を突き止めていくのである。 ドレイクは,両方の手に武器を持つことが可能で,左と右のマウスボタンを押すことでかなり派手なアクションが楽しめる。この仕様のために,標的が画面に表示された時点で自動的に照準を合わせるようになっているのだが,さらにはカメラも自動的に反応するのがユニークなシステムといえるだろう。 自動照準なため,背中を向けていてもターゲットを解除されることはなく,操作も難しくないのだが,やはり正面を向いて戦っているときよりも命中率が下がってしまうようだった。ドレイクはかなり超人的な能力を秘めているようで,部屋の中では「Prince of Percia」のように壁をグルグルと走りながら,床に立っている敵を狙い撃ちすることも可能だ。 「Drake」には,周囲の時間を1,2秒間だけストップさせる「フリーズタイム」(Freeze Time)というパワーもあり,その間はプレイヤーキャラクターとカメラシステムだけがリアルタイムで動作できる。アクションが大きいので,「Enter the Matrix」以上にネオをプレイしているような気にもなるほどだ。 このゲームはシングルプレイヤー専用になる見込みで,PCとXbox用に2003年中の発売が予定されている。(奥谷海人) Drake™ is a Trademark ™ of Idol FX AB. Gast, Grumpa, Foo and Imp are Registered Trademarks ® of Idol FX AB. Loophole is a Registered Trademark ® of Idol FX AB (Hidden Dinosaur AB). Nosferatu: The Wrath of Malachi™ is a Trademark ™ of Idol FX AB |