「Ultima X:Odyssey」ついに正式発表!#2 | - 2003/08/22 18:50 |
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先ほど「こちら」に第一報を掲載した「Ultima X:Odyssey」(UXO)だが,早くも追加情報をたっぷり入手した。ともあれ,順に紹介しよう。 第一報でもお伝えしたように,UXOはウルティマ オンラインの続編ではなく,あくまでウルティマシリーズ本編の最新作だ。そのため,バックストーリーもしっかりしている。 どうやらUXOの舞台は,前作までの主人公(アバタール)が創造した世界。実はガーディアンは未だ完全には滅びておらず,アバタールが創造した世界に住む住人達(つまりプレイヤーキャラクター達)もアバタールに仕立て上げ,みんなで戦おう,というのが大まかなストーリーラインである。 アバタールが創造した世界というだけあって,UXOの舞台には,過去のウルティマシリーズの名所やキャラクターがたくさん出てくるようだ。今から,ウルティマシリーズを網羅した「ウルティマ コンプリート」で復習しておくと,UXOをより楽しめることだろう。 UXOの世界は,上空から見たとき,徳のマトリックスになっているという。そして,当然徳にちなんだ都市が存在するわけだ。 ダンジョンを含めて全55エリア存在するとのことで,一つのエリアは,広めのところで端から端まで歩いて20分。UXOのキャラクターは走らない(今のところ乗り物もない模様)代わりに,基本的に歩くスピードがかなり速いので,これはかなりの広さといっていいだろう。 エリアは砂漠もあれば雪山もあるなど,バラエティ豊か(もちろん天候の変化も表現されている)。「こちら」のScreenshots集を見れば分かるが,画面の雰囲気や色遣いは「World of Warcraft」に近いといえるだろう。また,Unreal Warfare 3Dエンジンを使っているため,遠景や高低差の表現が見事だ。延々と山を登ったあと,ふと下を振り向いたときの感覚は,ぜひ多くの人に体感してほしい。 余談だが,今のところ,高所から落ちてもキャラクターにダメージはない。これは,本作はリアルさより面白さを追求しているためのようで,これ以外にもキャラクターは死ににくくなっているようだ(例えば体力は,移動中でもぐんぐん回復する)。もっとも,高所から落ちたキャラクターは,また延々と山を登って元のところへ戻らないといけないわけで,落ちたときはそれなりにショックのようだ。 プレイヤーキャラクターが選べる種族は,ヒューマン,エルフ,ガーゴイル,オーク,ピクシー,フォーダ(ハムスターっぽい容姿:古くからのウルティマファンには懐かしいかも)の6種類。それぞれに性別があるのはもちろんとして,面白いのが世代の要素もあるということ。世代は"青年" "成人" "老年"と三つあり,例えばガーゴイルの男性で,老年というキャラクターを作成できるのだ。 当然グラフィックスも世代によって違って,青年は日本人受けしそうな可愛らしいグラフィックスだと思えば,老年ではグッと渋くなっていたりする模様。 クラスシステムは,ウルティマオンラインのそれとはずいぶん違う。 プレイヤーキャラクターは,最初に四つのPATH(道)の中から,一つを選ぶ。そしてそのPATH次第で,クラスが決まってくるという仕組みだ。詳しくは続報をお待ちいただきたいが,簡単にPATHごとにどのようなクラスがあるか紹介しておこう。 パス オブ ブレード……バーバリアン,ナイト,ブレードマスター パス オブ アルケイン……メイジ,ソーサラー,ティンカー パス オブ ネイチャー……シェパード(牧師),ドルイド,レンジャー パス オブ ノリッジ……バード,ネクロマンサー,パラディン 注意してほしいのは,「Dark Age of Camelot」のように,クラスが分岐しているのではないということ。例えばパス オブ ブレードを選んだ場合,随時右の三つのクラスのアビリティ(スキル/魔法のようなもの)を学ぶことが可能だ。 つまり,バーバリアンに特化することもできれば,ナイトとブレードマスターの両方のアビリティを平均的に学んでいくことも可能なのである。 またアビリティには,ウルティマシリーズらしく,八つの徳に関するものも登場する。 クエストについても触れておこう。面白いのは,クエストが向こうからやってくるというシステム。なんとプレイヤーに向かってNPCが歩いてきて,お願い事をしてくるのである。もちろん,受ける受けないは自由だ。 ちなみに,クエスト中にしばしばイベントシーンがあるのは,シングルプレイRPGのようで面白い演出である。 クエスト中に,いくつもの分岐があるのも面白い。シリーズでお馴染みのジプシー占いのように,選択次第で徳への影響もあるのだろう。また,選択次第で新しいアビリティが使えるようになるものもあるようである。 とにかくシナリオが作り込まれているようだ。もっともこれは,ウルティマシリーズの最新作と考えれば不思議ではないだろう。 アイテムについても,独特のシステムを採用している。アイテムに"徳"の特性があり,装備品などにいろいろな徳を持たせることが可能なのだ。また,アイテムにはレベルの要素があり,同じモンスターばかりを倒していると,そのモンスターを倒すのに適した武器になるという。 これは例えば,"ドラゴンスレイヤー"を自作できるというわけ。装備品に愛着が湧くだろうし,非常に興味深いシステムといえるだろう。 このほか,細かいインタフェースも考えられていて,チャットウインドウにアイテムをドラッグ&ドロップすることで,そのアイテムを渡さずに話し相手にどのようなアイテムか見せることができたり,装備品をワンクリックで装備できたりする。本当に細かい部分だが,やはり嬉しい機能だ。 最後にUXOのリリース時期について。第一報でも今冬とお伝えしたが,さすがに年内のリリースは難しい模様。少なくとも日本語版は,おそらくは2004年3月くらいにリリースされることになるだろう。 それに先駆けて,おそらく今年10〜12月頃にでも,βテストがスタートするようだ。そう考えると,実際にUXOに触れられるのは,そう遠い話ではないといえる。しかし,この年末年始は超大作MMORPG目白押しで,いったいどれをプレイするのか,非常に悩ましい日々が続きそうだ。(Iwahama) →「Ultima X:Odyssey」の正式発表の第一報は,「こちら」 →「Ultima X:Odyssey」のScreenshots集は,「こちら」 →「Ultima X:Odyssey」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」 (C) 2003 Electronic Arts Inc. All rights reserved. |