「太平洋戦記II」が2003年7月上旬に発売決定 | - 04/17 21:24 |
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データ最重視のドッ硬派なストラテジーを作り続けるジェネラルサポートが,「太平洋戦記II」(仮題)を2003年7月上旬に発売する旨を発表した。 本作品は太平洋戦争の開戦から終戦までを,1ターン3日という規模で再現した戦略級ウォーストラテジーで,1997年に発売された「太平洋戦記Win95」の続編にあたる。超大型ストラテジーばかりをリリースするジェネラルサポートの中でも,とくに綿密なリサーチで蓄積された膨大なデータ数を取り扱う,最大級の目玉タイトルだ。 プレイヤーは日本陸海軍を指揮して,インド洋からハワイに至るまでの広大な戦場を舞台に,185か所の根拠地争奪戦を繰り広げる。最長728ターン(約6年)という,太平洋戦争の可能性を丸ごと再現したキャンペーンシナリオのほか,第二段階作戦やマリアナ防衛戦などのショートシナリオ,また初心者用のシナリオも収録されている。 1ターンだけで数十分を要する場合もあるうえ,順当(?)に3年9か月ほどで敗戦したとしても450ターン近くかかる。とにかく,今の時代では珍しいほどバケモノじみたゲームなのだ。 登場する艦船は戦艦,空母,巡洋艦,駆逐艦,潜水艦,水上機母艦など計277艦型1200隻以上。航空機は戦闘機,爆撃機,輸送機,偵察機,水上機など179機種が登場する。戦車は"97式中戦車" "四式中戦車" "M4シャーマン"などの有名どころから,水陸両用戦車の"特二式内火艇"や計画のみに終わった対戦車自走砲"ナト車"などマニアックな車両まで37車種を収録している。今回は戦車がデータ化され,陸戦もより細密に再現されるようになった。 物資は鉄鉱石,鋼鉄,原油,ボーキサイト,アルミ,燃料,弾薬などがすべて1トン単位でデータとして扱われる。 前作からの変更点は,まず"外交ルール"を導入。英国,中国,濠州,ソ連との単独講和や中立国に対する対米和平交渉仲介依頼などが行える。また潜水艦をマップ外に派遣し,インド洋や米本土沿岸での通商破壊戦や伊400潜水艦によるパナマ運河爆撃,ドイツへの派遣などさまざまな特殊任務を与えられる。米本土をデータ化し,"富岳"や"キ91"による米本土爆撃も可能になった。 艦隊戦では昼戦と夜戦が行えるようになり,昼間砲撃戦時は空母艦載機による敵艦隊への反撃も可能。一つの根拠地に敵味方両軍が在陣できるようになり,ガダルカナルの戦いもより精密に再現できるという。 陸軍輸送艦,タンカー空母,陸軍潜水艦などの陸軍艦艇,"100式輸送機"や"晴空"などの輸送機,工作艦"明石",空挺部隊など,新ユニットが続々と登場。敵前上陸作戦や航空輸送,降下作戦などさまざまな新戦術が使える。またシンガポールやスラバヤのドックが使用可能になり,前線で損傷艦修理が行えるようになっている。 そのほか兵器や根拠地のデータを変更できる"エディタ機能"が搭載され,さまざまな状況設定による歴史ifを再現できるほか,艦船や艦隊を好きな名前に変更できる名称入力機能,セーブデータをバックアップするデータコピー機能など,新機能を多数搭載。 また各戦闘における両軍兵力と戦果や損害などを記録する"履歴保存機能"が大幅に強化。新造艦の完成や戦闘による沈没,根拠地陥落などの日時が記録されるので,自分の戦いを戦史として残しておけるのだ。 このところ手応えのあるゲームに飢えていたというヘビーゲーマーは,7月の発売に向けて今から戦術を練り上げておこう。 「太平洋戦記II」(仮題) ■発売日:2003年7月上旬発売予定 ■価格:9800円 ■メーカー:ジェネラルサポート ■対応OS:Windows 98/Me/2000/XP |