わずか1480円という安価で提供されている，アンバランスの「爆発的1480シリーズ」に，2タイトルが追加される。詳細は，以下の通り。

「爆発的1480シリーズ 汽車でGO！」
　人気の「電車でGO！」シリーズの番外編。タイトルから分かるように，蒸気機関車の運転をシミュレートできるゲームだ。
　ゲームの基本システムは電車でGO！と同じで，プレイヤーが運転手となり，速度の調整，ブレーキングなどを行いながら，機関車をスケジュール（ダイヤグラム）通りに運行していく。
　電車と違うのは，速度調整に「逆転機」「加減弁」「空気圧ブレーキ」を使うところ。また蒸気によって溜まった水を出す「ドレイン」，車輪が滑りやすいときに行う「砂まき」といった操作も必要だ。ちなみに，この機関車ならではの操作は，実物同様二人で手分けして行える。二人で協力して機関車を走らせるというのは，本作ならではの遊び方だろう。
■発売日：2003年4月25日
■収録路線：京浜東北線（品川−上野：C58，C57形），SLばんえつ物語号（新津−津川：C57，D51形），SL磐梯・会津路号（郡山−会津若松：C57，C58形），快速SL碓氷号（高崎−軽井沢：C57，D51形）

「爆発的1480シリーズ 喫茶店はじめちゃいました。」
　喫茶店のオーナーとなり，町一番の人気店を目指す本格経営シミュレーションゲーム。
　店舗の場所，内装，店員，メニュー，宣伝活動，営業時間や定休日といった，この手のゲームではお馴染みの設定で客層や売り上げが変わるのはもちろん，　"喫茶店の肝"ともいえるコーヒーについては，8種類の豆と9種類のローストを組み合わせて自由に味を作成可能で，これまた当然売り上げに影響する。いかに喫茶店の運営を軌道に乗せるか，すべてはプレイヤー次第だ。
　もう一つ（というか二つ）の本作の面白い特徴は，店員の育成シミュレーション的な要素の存在と，その店員との恋愛シミュレーション的な要素の存在。ゲーム中の3か月という期限の間に，彼女達を立派な店員に育てつつ，あわよくば"いい仲"になってしまえ，というわけ。誤解してほしくないのは，あくまでも本作のメインは喫茶店経営であり，この2要素をもって単なる「ギャルゲー」と考えるのは間違いということ。経営シミュレーションゲームとしてのデキは，1480円という価格がもったいないほどしっかりしているので，ご安心を。
■発売日：2003年5月16日
■声優：利田優子，千葉千恵巳，高森富士子，藤咲かおり
■イラスト：伊藤岳史

　いうまでもなく，価格はどちらも1480円。
　ところで，この爆発的1480シリーズの人気の秘密は，最初から低価格製品として作られたソフトばかりを扱うのではなく，元々高価だったタイトルも安価にして提供していること。今回紹介した2タイトルも，元々5980円で発売されていたタイトルであり，この1480円という価格は破格といえるだろう。
　2作とも買っても，税込みで3000円ちょっと。今どき3000円ほどで何ができるかを考えたら，かなりお得な2タイトルだと思わない？（Iwahama）

写真上段：「汽車でGO！」 （C）TAITO CORP. 1999,2003 制作協力：株式会社ジェイアール東日本企画
写真下段：「喫茶店はじめちゃいました。」 （C）伊藤 岳史　（C）2001,2003 UNBALANCE Corporation