韓国製MMORPG「クロノス」の日本でのサービスが正式発表 | - 04/03 15:00 |
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現在MMORPG「天上碑」(てんじょうひ)を運営しているゲームオンは,日本で韓国製MMORPG「クロノス」のサービスを行うことを発表した。 といっても正式サービスが開始されるのは2003年夏以降とまだずいぶん先で,それに先駆けてオープン(人数などの制限がない)βテストが5月30日にスタートする予定。また,さらにそのβテストに先駆けて,4月25日には3000名限定でのαテストが開始される予定だ。 なお,いつものごとく,forGamer読者用にもαテスターの枠をいただいた。「こちら」にαテストの募集フォームを掲載したので,興味のある人はご応募あれ。 では,本作「眠らない大陸 クロノス」(以下,「クロノス」)を詳しく紹介しよう。 「クロノス」は,フル3Dで描かれたファンタジーMMORPGだ。プレイヤー同士の戦い(PvP)やアイテム探しに重点が置かれており,またハデな戦闘シーンが特徴的で,誤解を恐れずにいえば,"ディアブロ風MMORPG"である。順に紹介していこう。 ■統合サーバー"アリーナサーバー"で,世界と戦え まず最初に,「クロノス」の最大の特徴である,"アリーナサーバー"について紹介する。 「クロノス」のPvPは,以前「こちら」のNewsでも触れたように,統合サーバーであるアリーナサーバーで行う。これは普段ゲームを行うサーバーとは別に存在しているが,自分のキャラクターを,強さもアイテムもそのままに持ち込むことができる。 で,何が特徴的かというと,このアリーナサーバーは世界に一つしか存在しないのである。つまり韓国のユーザーだろうが中国のユーザーだろうが,同じサーバー上で戦うということ。常に,世界を相手に戦うことができるのである。 もちろんアリーナーサーバーでは戦闘だけができるのではなく,アイテム交換やチャットなどのコミュニケーションも可能だ。PvPが好きじゃない人も,海外のプレイヤーと交流できるというわけ。 ただし日本でのアリーナサーバーに関するサービスは,βテスト開始後になる予定。αテストの段階では,海外の"つわもの"のことは気にせず,じっくりゲームのデキを吟味していただきたい。 ■キャラクターシステムはディアブロ風 「クロノス」に登場するクラス(職業)は,以下の4種類。 ・マジシャン(Magician)……火炎,水,雷撃といった3系統の魔法を使うクラス ・バルキリー(Valkyrie)……4クラス中,唯一弓を装備可能なクラス(画像下段右) ・パラディン(Paladin)……剣術に長け,回復魔法も使える聖騎士 ・ウォリアー(Warrior)……肉弾戦のエクスパート 本作はレベル制が採用されていて,レベルアップするたびに獲得したステータスポイントを,STR(力),DEX(敏捷性),STA(体力),INT(知力)に自由に割り振れる。例えば(それが得策かどうかはともかく)STRばかり強化したキャラクターも育てられるわけだ。 またレベルアップ時にはスキルポイントも獲得し,10種類のBasic Skill(全クラス共通)か6種類のClass Skill(クラス固有。今後追加される予定)に割り振れる。 Basic Skillの存在や,ツリー構造ではないなどの若干の違いはあるが,全体的にいえば,「ディアブロII」に近いシステムといえるだろう。 ■自動生成システムで,無数のアイテムが登場 「クロノス」には,アイテムを自動で作成するシステムが搭載されている。これもまぁ,ディアブロシリーズのシステムを思い浮かべていただければご理解いただけるだろう。 街の商人から普通に購入できるアイテムは「ノーマルアイテム」と呼ばれ,名前の通り,なんの変哲もないアイテム。ゲーム中にはほかにも,いくつかの魔法が付加された「エクセレントアイテム」と「インペリアルアイテム」,そして古代の英雄が使用したという特別なアイテム「デイバインアイテム」が存在する。 付加される魔法には,INTを増加する"ヴァルデウスの祝福",命中率を補正する"ミノーの祝福"など多くの種類があり,その組み合わせを合計すると12億通り以上にもなる。 "より良いアイテムを探す"のも,本作の大きな楽しみとなることだろう。 ■世界観 MMORPGにとってストーリーはさほど重要でない場合が多いので,サラッとだけ紹介しておこう。 タイトルから分かるように,"クロノス"とは舞台となる大陸のこと。クロノスは元々平和で美しい大陸だったが,あるとき,異界の魔神マクアベルが攻め入ってきた。クロノスの三主神が迎え撃ち,マクアベルを封印することに成功するが,三主神側にも被害は大きく,生き残ったのはコエリスだけであった。 マクアベルを追ってクロノスを訪れた"アリエヌス"の三神は,マクアベルの復活を企むアクモデウム五将軍と戦うが,4人の将軍を討ち取ったところで,体力を消耗しきってしまう。唯一生き残った将軍アスモレルはその隙をつき,マクアベルの遺した魔石プリモディウムを使って4人の将軍を生き返らせる。これが,千年戦争とも呼ばれる"タルタノス戦争"の始まりとなった。 アクモデウム五将軍を中心とする「マクアベル教団」と,コエリスとアリエヌスの三神を中心とする「コエリス教団」が戦ったタルタノス戦争は,魔石プリモディウムの復活能力が回復する期間である207年を周期として,第5期まで続くことになる……。 ……とまぁ,最初に「MMORRPGにとってストーリーはさほど重要ではない〜」なんて書いたが,クロノスのストーリーは,なかなかどうして,今後の展開が気になる内容だ。この続きは,ゲーム中で明かされることだろう。 ■実装予定の特徴的なシステム MMORPGではもはや常識となった「パーティシステム」や「フレンドシステム」などをすべて書いていてはキリがないので,ほかのMMORPGと比べて特徴的なもののみ挙げていこう。ただし,ここで紹介するシステムは,基本的に「正式サービス時」でのことなので,αテストやβテストで実装されていなくてもご勘弁を。 ・ギャンブルシステム……なにやら,武器屋の親父がギャンブル好きの模様。彼と行えるギャンブルは,"売り物の性能が,購入するまで分からない"というものだ。運次第で,ヘボいアイテムを掴まされることもあれば,思わぬ掘り出し物も入手可能ってわけ。ディアブロIIの"ギャンブル"のようなものか。 ・アイテム合成システム……材料を集めることで,伝説のアイテムを合成できるシステム。レシピを探すのも面白いだろう。 ・成長アイテムシステム……武器や防具も,使い込むと成長する。お気に入りの装備を,長く使い続けることができそうだ。 ・師弟システム……レベルの離れたキャラクターを,自分の弟子にできるシステム。一般的なMMORPGでは,レベルが大きく離れたキャラクター同士でパーティを組んだ場合,双方が楽しむというのは非常に困難だが,本作ではそうでもないようである。 もちろん「クロノス」には,クエストやギルドのシステムも用意されている。クエストはサービス開始時で150種類ほど用意される予定。 またギルドシステムは,ギルド間で戦争が行えるのはもちろんのこと,メンバーから税金を徴収することもできる。もう一つ面白いのが,ギルドメンバーだけが付けられるギルド固有の「旗」の存在。なんとこの旗,自由にデザインできるということだ。 ■海外でのサービス状況 「クロノス」の海外での状況についてお伝えしておこう。 韓国では,βテスト開始8か月で250万アカウントを獲得。2002年12月27日の有料サービス開始後も順調で,最初の6日間で10億ウォン(約1億円)の売り上げを達成。現在でも韓国で5本の指に入るMMORPGといわれている。 また中国でも正式サービスが開始されていて,さらにこの3月23日には,台湾でもクローズドテストが開始されている。 アリーナサーバーが,にぎやかになりそうである。 ■日本では…… このようにすでに海外で楽しまれている「クロノス」だが,日本でのサービスはどうなるのだろうか? ゲームオンによると,「クロノス」は韓国版のクライアントプログラムをそのままローカライズするのではなく,日本版独自のバランス調整を行っていくとのこと。これに合わせ,近日中に公式サイト「こちら」内にBBSが設けられ,プレイヤーから広く意見を募るようだ。多くの海外産MMORPGでは日本人プレイヤーの声が開発者達に届きにくいものだが,その点本作は,意見の出し甲斐がありそうだ。 ほかにもゲームオンでは,メインイラストに日本人のイラストレーターを起用するなど,日本人受けするよういろいろと工夫している模様。もちろん基本的な部分もキッチリフォローされるようで,同社広報から「韓国版がバージョンアップしたら,日本でもさほど後れることなくバージョンアップする」,「イベントは頻繁に行う」なんてコメントも聞けた。 以上,当サイトのNews記事としては比較的たっぷりと書いてみたが,いかがだったろうか。ちょっと長めの文章を読ませてしまったため,もうお忘れかもしれないが,本日から当サイトで「クロノス」αテストのテスターを募集している(応募は「こちら」)。 αテスト開始は4月25日としばし先だが,公式サイトやこの記事を読み返すなどして,時間をつぶしていただきたい。(Iwahama) →「眠らない大陸 クロノス」のαテスター募集記事は,「こちら」 ■タイトル:眠らない大陸 クロノス ■メーカー:ゲームオン ■サービススケジュール: αテスト 2003年4月25日〜5月下旬 βテスト 2003年5月30日〜 正式サービス 2003年夏以降 ■利用料:未定 ■動作環境:Windows 98/Me/2000/XP,Celeron/500MHz以上(PentiumIII/600MHz以上推奨),メモリ128MB(256MB以上推奨),メモリ16MB以上搭載したビデオカード(メモリ32MB以上搭載したビデオカードを推奨) ※画面には一部文字化けも見られますが,開発中のものですので,ご了承ください |