システムソフト・アルファーの「ティル・ナ・ノーグ」シリーズは，ケルト神話をベースに"シナリオの自動生成機能" "キャラクターごとに異なるAIの搭載" "味方となる多種多様なモンスターの登場"など，独自の路線を模索してきたRPGである。2003年7月には最新作となる「ティル・ナ・ノーグIV」が登場するので，その魅力を紹介してみよう。
　最新作の"IV"では，これまでの同シリーズでは見られなかった新機能が多数搭載されている。大きなところでは戦闘シーンのビジュアルのパワーアップと，シナリオジェネレート時にEasy，Normal，Hardの3段階で難易度設定ができるようになった点だろう。難易度設定は登場するモンスターの強さや種類に影響するばかりか，シナリオ作成時の迷宮の構造にも影響する。Hardでは相当に手ごたえのあるプレイが楽しめそうだ。ほかにも新要素として，キャラクターが二つの武器を装備できるようになったことで，戦闘中に敵に合わせた武器を選んで戦ったり，はぐれたパーティメンバーと"伝書"を通じてやり取りもできる。また，細かい点ではあるが特定の条件を整えないと仲間にできないキャラクターが登場するなどの演出も追加されたようだ。
　アイテムは「III」のもの（279種）をベースに約250種を追加，仲間になるキャラクターも約80種類，イベント数も300を超えるなど，データ面でも充実。ほかにも「III」のデータを読み込んで，かつての仲間と冒険することもできる。7月が非常に楽しみだ。（Murayama）

■製品名：ティル・ナ・ノーグIV
■価格：9800円
■発売日：2003年7月予定
■必要システム構成
・Windows 98/Me/2000/XP
・PentiumII/400MHz以上（PentiumIII以上推奨）
・メモリ128MB以上
・空きHDD容量800MB以上
・1024×768ドット，16ビットカラー表示が可能な環境
・メモリ16MB以上のビデオカードを推奨
※DirectX 8.1が動作可能な環境が必要です