[ECTS 2002#17]心を持ったロボットとしてプレイする「MechMinds」 - 08/30 21:46


 ロシアを拠点にする販売元の1C Companyのブースで公開されていたのは,遠い未来の世界で,かすかな人間の記憶を持ったまま生き残って繁栄しているロボット達を描いた,完全3Dのロールプレイングゲーム「MechMinds」だ。
 人類はなんらかの理由で地上から消え去っており,その時代にはロボットや奇妙な生物が生息(?)している。主人公のメクマインドは,人間が遺した自動制御の軍事訓練施設を潜り抜けながら,低空飛行で移動するグライダーに乗って旅をしていくという物語になる。
 ストーリーを少し明かしてもらったところ,メクマインドが旅する軍事施設は,元々人間が作り出した非常に高度なAIを有するスーパーコンピュータ"スーパー"によってコントロールされているもので,その軍事施設をテストするのが"メクマインド"の役割だったという。ゲーム中には第3勢力となる"オブザーバー"というのも登場するそうで,彼らはこの軍事テストやその結果を監視したり制御するのが目的だった。ところが,その後なぜか人類が滅亡してしまったのである。

 グライダーは移動用としてだけでなく戦闘に使うこともでき,もはや目的を失いつつも襲いかかってくるスーパーに制御された兵器を相手に戦わなければならない。途中の町で拾った物品を売り,銃器から爆弾やロケットなど30種類に及ぶ武器を購入したり,さらに30種類もあるグライダーを買い換えたりすることが可能だという。ストーリーの途中でパーティとして参加する仲間のロボットと編隊を組むこともできるなど,派手な戦闘シーンが充分に期待できる。

 開発を担当しているロシアのSkyRiver Studios社は,これまで実績のないまったく無名の会社だが,技術力は相当なものを持っているようだ。オープニングムービーを見る限り,ハリウッドにも劣らない効果と演出力でゲームを引き立てているようだった。(Okutani)


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