クライム（Crime）ゲームとして名高い"Grand Theft Autoシリーズ"（GTA)。殴る蹴る撃つ轢くなどのあまりの描写と，ミッション性による高いゲーム性がマッチした，まさに"名作"と呼ぶにふさわしい作品だ。毎年毎年E3で話題を振りまいている作品だが，いままでのGTAシリーズをPCで販売していたズーが，最新作「GTAIII」では音沙汰がなく，我々プレスもファンもやきもきしていた。
　なにせ今度の「III」は，完全3D。建物も，人も，クルマも，すべて3Dとなり，さらなる迫力を増して帰ってきたのだ。全世界で450万本売れたGTAシリーズの最新作だけあって，昨年欧米でPS2版が先行発売されてからは，コンシューマ系のさまざまな記録をアッサリ塗り替える大ヒット作となったわけだ。
　これはもう，いままでのシリーズ作品を知らなくても，話題になること必至。幼稚な文章を記すより，下の数々のScreenshotsを見てくれたほうが早いだろう。このゲーム画面で，ミッション性アクションゲームが進行するのだ！

　いままで何度も何度も「ズーさん，やるんでしょ？」と聞いてきて毎度毎度微妙な余韻を残しつつはぐらかされてきたが，ついに本日「2002年6月にPC版を，日本語マニュアル付き6980円で販売します」と正式に教えてもらえた。

　最新作の舞台となるのは，初回作での「リバティシティ」と，工業、商業、住宅の3種類の地区のコンセプトを組み合わせた「新生リバティシティ」（ちなみにこちらは第2作での登場）。素手を始め，道に落ちてる道具，拳銃，火炎放射器に至るまでの各種武器での激しいアクションは，相変わらず健在。敵キャラクターのAIはさらに高度になっているようで，そのAIで，警察や特殊部隊，FBIなどの治安維持部隊が動き回る。
　ミッションは，例によって暗黒街でのキャリアアップのために用意されたものが60種以上。日中/夜間という時間の概念に加えて雨や霧などの天候までもゲーム要素として導入しており，さらに深みのあるミッション攻略が楽しめることだろう。
　また，ファンなら気になる"クルマ"は，今作においても健在。あれが完全3Dになるかと思うと，それだけで興奮モノだ。スポーツカーからタクシー，バン，バス，トラックなど，走行特性が異なるクルマが50種類以上も登場する。
　しかし唯一残念なのは日本語化の予定がないこと。いままですべてのGTAシリーズを日本語版にしてきたズーが，よりによってIIIでしないはずがない……と思ったら，やはり。ライセンス元Take2 Interactiveの意向のようだ。"どんな意向なんだよ！"と聞きたくなるが，それはきっとズーも同じ心持ちだろう。残念だ。しかし先ほどズーから「その埋め合わせをするべく，気合の入ったマニュアルと，公式サイト上での攻略記事などを作成中です！」との言葉が。買ったあとは，そちらのチェックも欠かせなくなりそうだ。
　またあの"ボスからの指令"を受け取る日々がくるのかと思うと，楽しみでしようがない。発売までもう少し。心待ちに待つとしよう。（Kazuhisa）

GTA�V（Grand Theft Auto�V） 日本語マニュアル付 英語版
ジャンル：アクション
発売日：2002年6月末発売予定
価格：6980円
動作環境（予定）：Windows 98/Me/2000/XP，PentiumIII/450KMHz以上（700MHz以上推奨），メモリ64MB以上（128MB以上推奨），空きHDD要領500MB以上，要DirectX 8.1

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