数々の優秀なフライトものをリリースしてきたアクアシステムが，Paradox Entertainmentの「エアフィックス ドッグファイター」（日本語マニュアル付き）をリリースする。本作はプラモデルの戦闘機が一軒家を舞台に激しいドッグファイトを繰り広げるという変わり種のフライトモノ。登場する戦闘機はどれも第二次世界大戦で活躍した機体となっており，スピットファイヤー，ゼロ戦、メッサーシュミット，ムスタングといった人気の戦闘機が14種類も収録されている。ちなみに3Dのモデリングに関しては，世界的に有名な英国の模型メーカーであるAIRFIX社の監修を受けていることからも折り紙付きといえるだろう。
　ゲーム自体は，枢軸軍（ドイツ）か連合軍（イギリス）に分かれて戦うようになっており，屋内を舞台にした合計10種類の任務を攻略していくことになる。ちなみに敵は戦闘機だけではなく，バスタブからこちらを狙う潜水艦や階段の手すり上に配置された戦車などが登場し，なかなかに白熱した戦闘が楽しめる。そして任務が完了すると戦績や入手したアイテムによってスコアが表示されるので，任務を達成するだけではなく，友人とスコア競争に興じるのも面白そうだ。また，ゲーム全般に渡って遊び心が多い点も好感触。プレイ中に家具上の花瓶などを機銃で破壊すると接着剤や塗料などのアイテムが出現，それをゲットすれば耐久力を回復したり，機体の色を塗り替えることも可能だ。

　実際にプレイした感じでは飛行機の操作はそれほど難しくはなく，フライトシムというよりもアクションゲームといった感じである，壁などにこすったぐらいでは機体が壊れることもないので，幅広いユーザーが楽しめることだろう。また，サポート対象外ながらも最大８人までのLAN対戦機能もある点も嬉しい。なお，発売日は12月14日，価格は5800円。異色のフライトアクションをぜひとも体験してほしい！(Murayama)