CD-Rなどの普及によって，不正コピーがますます横行するなか，Ubi Soft Entertainmentが，コピープロテクトとして有名なSafeDisc技術を持つMacrovisionと契約，Ubiが今後アメリカで発売するCD-ROMのすべてにSafeDiscによるコピープロテクトが施されることとなった。Ubiはすでにヨーロッパ向けに発売しているCD-ROMをSafeDisc CD-ROMとしていたが，今回の契約により，よりコピー対策に力を入れたこととなる。
　だが，あまりに強力なコピープロテクトは，CD-ROMドライブとの相性問題を多発させる原因ともなっているのも事実。実際最近のゲームのテクニカルサポートにおいても，CD-ROMの読み取り不良問題が頻発しているようで，ゲーム発売後にリリースされるパッチの修正項目にも必ずといっていいほど読み取り不良問題の修正が入っているほど。どんなに強力なコピープロテクトを施しても，結局はコピーされてしまうことを考えると，一番損をするのは，正当な対価を支払ってソフトを購入している良心的なユーザーということになってしまうのが残念。（Asakura）