[TGS#10]豊作だったMMORPG#2 - 10/14 07:41

 こちらに集めた3タイトルは,アクション性が高いものが多くなっているが,細かい部分で差異がある。ここまで細分化されてしまうと,好みによってタイトルを選択していくのがいいかもしれない。(Seal,Murayama)

●SHIN-RU(INix)(画面は右上下)

 韓国INixの「SHIN-RU」(神涙)は,DiabloタイプのアクションRPGだ。コンセプトの一つに"パーフェクトフージョン"というものがあり,中世,近世,未来,東洋,ファンタジーなどありとあらゆるものが融合された世界が舞台となっているのが特徴。SFともファンタジーともサイバーパンクとかつかない,なんともいえない雰囲気を醸し出している。
 また,都市の占領や運営はシミュレーションゲーム的に,戦艦で大海を駆け巡るときはアクションゲーム的になるなど,ジャンルを越えたスケールでも開発が進められているとのことだ。デモマシンではDiabloタイプの通常戦闘部分しか見ることができなかったが,気を貯めて一気に放出し大ダメージを与えるなどの特殊技で,いままでのMMORPGとは違うかなり異質な雰囲気だった。
 職業やスキルシステムは,召喚獣を呼び出すものやメカニカルな機器を体に埋め込んでパワーアップを図るなど,ファイナルファンタジーシリーズに影響されている部分が大きいと感じた(公式サイトのロゴを見ても明らかだが)。

 現在はβテストが行われていて,展示されていたデモマシンのうち1台は,キー操作の画面が日本語で表示されていた。また公式サイトも日本語表示のページが用意されていることを考えると,ゲーム自体のローカライズも期待できるかもしれない。
 ゲームの規模が壮大すぎるので,「本当にすべてが実装されるのか?」という疑問が沸いてしまうが,もし完成すればかなりの期待作となることだけは間違いなさそうだ。

(C) 1998-2001 INix Soft Co.,Ltd. All rights reserved.

●Helbreath(Siementech)(画面は中央上下)

 E3速報の「ここ」でも紹介した,現在βテストが行われているファンタジーMMORPG「Helbreath」。3000人規模のユーザーが同時接続できるファンタジーもので,韓国でも非常に人気のソフト。システム的な部分は「Lineage」に近い。実は2001年7月にアップグレードバージョンが公開され,現在稼働しているのは「Helbreath The Crusade」と呼ばれるものだ。
 もちろん,ブースに展示されていたのもこの最新版。ちなみに新バージョンではエルバインとアレスデンという2国で大陸間の宗教戦争を描いているため,ゲームでもこの二国は常に戦争状態。プレイヤーはどちらかの軍に属して自国の勝利のために敵軍と戦わねばならない。こうしたことから,プレイヤーはモンスターと敵軍の両方を相手に緊張感ある冒険をすることになるわけだ。
 ちなみに日本での展開も考えているようで,日本語クライアントも開発済み。なにはともあれ日本語版のクライアントが存在するというのは嬉しいわけで,今後の動向にも注目だ。

(C) Siementech All Right Reserved.

●千年(ACTOZ)(画面は左上下)

 こちらも「Helbreath」と同じく,韓国で人気のMMORPG。基本的には「Lineage」「Helbreath」に似たシステムだが,ゲーム全般にアジアテイストを盛り込んでおり,気の力を使って浮遊移動したり,カンフーで戦ったりするシーンなども見られた。言うならば"Asian Lineage",か。
 しかしもっとも驚いたのが,3000人規模のMMORPGなどと叫ばれるこのご時世に,1万人以上のユーザーが同時接続可能なことで,マップの広さもかなり広大なモノである様子。開発元となるACTOZは,「Legend of Mir2」や「The Last Kingdom」といったMMORPGを輩出してきただけに,そうしたノウハウを得た結果としてここまでの大規模のMMORPGが可能になったようだ。現在,中国,台湾,アメリカ,韓国などでβテストが行われており,日本市場も狙っているそうだ。

(C)2001 Actoz Soft Co.,Ltd.All Right Reserved.


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