5月のE3でも「ここ」で紹介したこの「Tetra Morph」は，海洋貿易を楽しむMMORPG。ユーザーはNavy（海軍），Pirate（海賊），Midas（商売人），Engineer（技師），Explorer（探検家），Scholar（学者）の6種類のクラスから一つを選び，自分は船の艦長となって貿易などでお金を稼ぐというゲームだ。もちろん，稼いだお金で船をカスタマイズできるようになっている。
　メインとなる海の移動はほとんど"アクションゲーム"で，砲撃戦も完全なリアルタイム。マウスのクリックでバリバリ砲弾が飛び交う様子はかなり爽快だ。そして，今回のバージョンで大きく注目したいのが陸地を自由に歩き回れた点。船を寄港させると港町に降りることができ，一般的なMMORPGのように自由にあちこちを探索できる。さらに町では他の船長たちとチャットなどで情報交換ができるので、さぞかしおいしい貿易話が交わされるのであろう。またギルドを作って港町に投資することで，町をより大きく成長させることまでも可能となっており，そうした豊かな港町では交易品なども多く，効率のよい貿易が営めるのだそうだ。また，今回のデモを見る限りでは昼夜の概念も見られ，夜の海における砲撃戦は敵の視認が難しくハラハラさせられた。
　キャラクターの動きなどにはまだ多少のぎこちなさはあるものの韓国と台湾では本格稼働に向けて着々と準備が進んでいるようだ。海では艦船アクション，陸ではMMORPGのような感触，町に投資できる点はちょっぴり経営シムとなんだか非常に贅沢な「Tetra Morph」。語弊を承知で言うなら「大航海時代オンライン」と言っても過言ではないかもしれない。日本での予定はないそうだが，かなり期待できる！（Murayama）

※なお，TGSで収録してきた「Tetra Morph」のムービーは「こちら」からどうぞ。