アメリカン・マギー,再始動 - 09/10 19:54

 アメリカン・マギーといえば,ルイス・キャロルの不朽の名作をゲーム化した「American McGee's Alice」(邦題:アリス イン ナイトメア。詳細は「こちら」)が記憶に新しいが,実はゲームの発売後はElectronic Artsを早々と退社していたのは,業界では有名な話。
 ところが,ロスに移って数名の仲間達と設立したCarbon 6 EntertainmentのWebサイトに突然アートワークが掲載され,すでに最新プロジェクトに向けて開発が進行していることが公開されたのだ。

 そのタイトルや発売元さえ公表されていない最新作のアートワークは,前作同様にダークな世界観をベースにしていることが分かるには十分なものだ。Carbon 6の開発理念が「最新鋭のゲーム技術とハリウッドの知的財産を組み合わせる」ということからも,何か映画をライセンス化したものであることも想像できよう。
 公開された3枚のアートワークは,「戦う木」と題されたものに加え,羽根のついたサルやドワーフのような小人が描かれている。戦う木,飛ぶサル,小人……。そう,ドロシーと3人組が活躍する名作「オズの魔法使い」が思い出されるのではないだろうか。

 American McGee's Aliceの発表前は,QuakeやQuakeIIのレベルデザイナーを務めたことでも知られる同氏だが,彼の開発チームに参加している面々も面白い。
 開発主任を担当するデイブ・テイラーは,Quakeまではid Softwareでプログラマーをしていたことで知られる人で,その後はCrack.comを設立して未発表のシューティングゲームとなった「Golgotha」を製作したり,Transmetaでクルーソー(CPU)の開発にも携わっている。さらには,ハリウッドでは名うてのプロデューサーとして知られるポール・ローゼンバーグやスコット・フェイを役員に迎えるなど,会社としての基盤もしっかりと固めているようだ。
 まだまだ時間はかかりそうだが,今後の展開に期待しよう。


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